【連載 名力士ライバル列伝】「心を燃やした好敵手・名勝負」・横綱北勝海前編(BBM Sports)

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出典元:BBM Sports

大横綱千代の富士の胸を借り、そして挑戦し、強くなった男たち。
元横綱北勝海、現日本相撲協会理事長の八角親方と、
元横綱大乃国の芝田山親方の言葉から、
それぞれの名勝負や、横綱としての生き様を振り返っていこう。
※平成28~30年発行『名力士風雲録』連載「ライバル列伝」を一部編集。毎週金曜日に公開します。

常に意識し続けたライバル

押さば押せ、引かば押せ――。常に取り切った「自分の相撲」

現役時代に最も意識した相手は、やはり同じ十勝出身で1年先輩の大乃国(元横綱、現芝田山親方)さん、そして同級生の双羽黒(元横綱)ですね。とはいえ“ライバル”という呼び方とは少し違う。「二人は横綱・大関に上がる人」「自分は三役で彼らを倒す人」という意識。体格からしても、押し相撲というスタイルからしても、まさか自分が同じように大関、横綱に上がれるとは思ってもみませんでしたから。

三段目ごろまではモチャモチャしながら何となく勝っているような取り口でしたが、明確に押し相撲となったのは、やはり幕下に上がって、千代の富士(元横綱、前九重親方)さんと稽古をするようになってからです。「さあ来い」と出してくれる胸に毎日毎日ぶつかっていき、巡業先でも、横綱はまず私に当たらせてから自分の稽古に向かい、私は汗でグチャグチャ、ハアハア息をつきながら風呂場へ向かう。横綱と無我夢中で稽古を繰り返すうちに、本場所の土俵でも、自然と相手を押せる力が身に付き、三役にまで駆け上がっていた、という感じでした。

そして、毎日胸を借りていただけに“横綱慣れ”していた、というのが大きかったんです。本場所で初の横綱戦となれば、普通の力士ならば舞い上がってしまうでしょうが、私は、横綱の力はこういうものだと分かっていただけに、「やってやるぞ!」という前向きな気持ちで臨めた。横綱戦初勝利の、北の湖さんとの対戦(昭和59年初場所2日目)がそうですね。小さいころからテレビで見てきた憧れの方であっても気後れせずに臨めたし、それに前日、隆の里さんと対戦し、首投げにいって惜しい負け方をしているんです。だから「もう少しで横綱に勝てるんじゃないか」という思いが、芽生えていたのも大きかったですね。

三役のころは、本当にいい相撲を取っていたと思います。特に上位と当たるときは張り切っていた。若かったですし、プレッシャーもなかったし、動けるだけの稽古量も、たくさん積んでいたということですよ。

特に昭和61(1986)年初場所8日目、新大関の双羽黒(当時北尾)との一戦は、土俵人生の中でも、一番よく動いた相撲だったと思います。立ち合いで相手を押し込んでアドバンテージをつくり、二本差すなど自分の形を作って寄り切る・押し出す、というのが私の勝ちパターン。だから、最も大切にしていたのは立ち合いの一発目。そこで「押し込むんだ!」という意識は常に持っていました。この対戦も立ち合いは理想的で、本来ならばこのまま持っていけるんです。ところが彼は、とにかく右が堅い。左からおっつけても、懐が深いのでおっつけにくいし、どうしても差せずに右四つになってしまう。それを何とかして振りほどこうと、精一杯の相撲を取りました。

途中の外掛けや最後の内掛けは、必死に動き回る中でとっさに出たもの。柔道経験があるので足技はやろうと思えば使えますが、それを安易に使えば、絶対に上にはいけないなと思って封印していたんです。「一度くらいはいいかな」と意図的に使ったのは、二本差された若花田(のち横綱若乃花)に二丁投げをやった、晩年の一番だけですね(平成3年九州場所初日、決まり手は小手投げ)。

昭和60年九州場所5日目、寺尾(元関脇、現錣山親方)戦もよく動けました。あの兄弟(兄は逆鉾、前井筒親方)は立ち合いが速い上に、彼は突っ張りの回転も速いので、どうしても慌ててしまう。そこで注目してもらいたいのが下半身の構え。私の場合、攻める時は右からですが、守るときは受け手が強くなる左足を前にするんです。だから、焦らずに早くこの体勢にもっていくことで、イナされず、下からあてがいながら前に出る機会をうかがうことができるわけです。

押さば押せ、引かば押せ。楽に勝とうとせず、安易な手には頼らず、しぶとく我慢して、我慢して、攻める体勢にもっていき、最後まで「自分の相撲」を取り切る。それは、私が常に心がけてきたことでした。(談=元横綱北勝海、現八角理事長。続く)

『名力士風雲録』第20号北勝海 大乃国 双羽黒掲載

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