川崎ブレイブサンダースがアルティーリ千葉に貫録勝ち – Bリーグプレシーズンゲーム(月刊バレーボール&月刊バスケットボール)

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出典元:月刊バレーボール&月刊バスケットボール

今年3月に天皇杯を制し、次こそは念願のB1初制覇を目指す川崎ブレイブサンダースと、その川崎に昨シーズンまで在籍した大塚祐土が共同キャプテンの一人となり、B3に2021-22シーズンから新規参入するアルティーリ千葉(以下A千葉)という、立場は違うがどちらも注目度の高い2チームによるプレシーズンゲーム。結果は91-56の35点差で、川崎の圧勝という形になった。

 好天にも恵まれたこの日のティップオフは16時だったが、川崎市とどろきアリーナのエントランスには昼過ぎにはブースターの長い列ができる盛況ぶりだった。ブレイブサンダースが今シーズン取り組むSDGs関連の会見もあり、多くのメディアも詰め掛けていた。

 スターターは、川崎が藤井祐眞、増田啓介、ニック・ファジーカス、長谷川 技、ジョーダン・ヒースの5人。対するA千葉は小林大祐、藤本巧太、レオ・ライオンズ、大塚裕土、ケビン・コッツァーのラインナップだった。ライオンズがヒースとのジャンプボールに勝ち、まずはA千葉のオフェンスで試合が始まった。

 この試合の一つの見どころは、両チームのプレーメーカーがどのようなプレーを見せるかだったが、歴戦の猛者である藤井と、昨シーズンはアマチュア契約で3試合のみの出場だった藤本というマッチアップも、最初の攻防から見ごたえがあった。ボールを持つ藤本に対する藤井のディフェンスは、川崎のチームカラーが一目でわかるような、いきなり全開の緊迫感。そのプレッシャーを受けながらボールを運ぶ藤本も、落ち着きを失わず果敢なドライブからライオンズのミドルショットをおぜん立てした。

 しかしこのショットははずれ、ヒースがつかんだボールを受けフロントコートに運んだ長谷川がそのままドリブルドライブからレイアップを決め、川崎が先制点奪う。その後も増田啓介がポストアップからの得点で続き、ニック・ファジーカスの3Pショット、そして長谷川のスティールから藤井祐眞がレイアップを沈め、川崎は開始わずか2分で9-0とリードした。

 さすがの貫録を見せる川崎に対し、A千葉はディフェンスのローテーションの未完成さも見え、チームプレーが機能していない。アンドレ・レマニスHCがタイムアウトを要求し、チームを落ち着かせた。

 試合がA千葉のスローインで再開されても、藤井の藤本に対するプレッシャーは相変わらず強かった。しかし藤本も負けずに受けて立っていた。フロントコートにボールを運び、ボールを左ウイングに上がってきたライオンズへ。ここからはビッグマンの迫力ある激突となった。

 ライオンズとマッチアップしているヒースめがけてコッツァーがハイピックを仕掛けに動き、さらにゴールに向かってスリップすると、トップの位置でライオンズとファジーカスが1対1になった。運動量的にミスマッチとなるこの状況から、ライオンズは軽快なクロスオーバーでファジーカスを抜き去ると、ヘルプに来たヒースの傍らを駆け抜けながらコッツァーにノールックパスでイージーバスケットをおぜん立てし、A千葉に待望のチーム創設初得点が記録。しかもこのショットに増田がファウルを犯し、コッツァーはペナルティーのフリースローで3Pプレーを完成させ3-9とした。

 両チームが一度ずつオフェンス機会を逃した後、A千葉はさらに、早いタイミングで右ウイングから大塚が3Pショットで移籍後初得点を奪い、第1Q残り6分45秒で6-9と追い上げた。

 ここまでのわずか3分15秒の展開に、両チームのカラーが色濃く出ていた。川崎の佐藤賢次HCによれば、この日の試合がチームとして初めて5対5を行う機会だったという。その中で表現されたのは、藤井のプレーぶりにも出ていた基本的なディフェンス面での努力と攻守両面でのハッスル。これが試合終了まで、ブレることなく続けられた。A千葉は、個々のプレーヤーが自分勝手な行いをせずチームを作ろうとしていた。ライオンズと大塚の両キャプテンが引き締まったプレーで序盤のチームをけん引し、恐れなくチャレンジを繰り返していた。

 ただし、だからと言って互角の勝負になるほど、川崎は甘くない。長谷川の3Pショットから10連続得点を奪うなど、第1Q終了時点川崎のリードは23-12の11点差に拡大。第2Qも新加入のシューター前田 悟の先制3Pショットから始まり、ファジーカスが3Pを決めた2分55秒過ぎまでの12連続得点で、35-12と点差を広げた。

 現時点での地力は明らか。しかしA千葉は、その状況で試合を投げ出してしまうようなことはなかった。ライオンズのドライビング・レイアップとそのプレーで得たフリースローで15-35とすると、その後ディフェンスでもフルコートでのマンツーマンが奏功。前半残り3分台に大塚が2連続3Pショットを沈めて28-42と追い上げると、流れを切りたい川崎は佐藤HCがタイムアウトを要求した。それでも、ディフェンスの強度を高めたA千葉が良い流れを保ち、クォーター終了間際には、藤本がバックコートのスリークォーターあたりから、16-17メートルはあろうかという“ヒーブ”をゴールに沈めるブザービーターを成功させ、前半を35-47の12点差で折り返した。

 前半は勝負としての可能性を残して終わった。これはA千葉としては大健闘と言っていい。何しろ、川崎が9-0のランを見せた最初の2分間を除くと、スコアは38-35の3点差なのだ。

 しかし後半は、ディフェンスの緊迫感と強度が落ちない川崎に対しA千葉は攻めあぐみ、また守っても連係が取れないまま川崎に高確率でショットを決められ、一方的な展開の20分間となった。第4Q残り8分11秒には篠山竜青が右ウイングからファウルを受けながら3Pショットを決め、4Pプレーを成功させ81-51。最終的に点差は35点まで広がった。

 試合を通じて川崎では、2019-20シーズンの新人王に輝いた前田が特に中盤以降良いタッチで3Pショットを決めていた。また、川崎に返り咲きした鎌田裕也が、3Pショットを4本中3本成功させる活躍ぶりだったことも、このチームにあらたな期待をもたらす要素だった。

 佐藤HCは試合後、限られた人数と限られた時間の中で取り組んできたここまでの調整過程を振り返り、「オフェンスについて練習してきたことはしっかり出せましたし、ディフェンスは戦術云々の前に、ベースとしてやらなければいけないことを新加入選手がやってくれたということは、非常に満足はしています」と、手応えをつかんだ様子だった。ただし、「このまま通用するとはまったく思っていない」と気を引き締めるように話し、「点数をつけるなら50点くらい」と続けた。

 一方、敗れたA千葉のレマニスHCは、まず来日初戦の雰囲気について「思っていた以上に素晴らしい雰囲気でした。観客も試合に入り込んでくれていましたね」と評し、Bリーグにやってきた喜びを言葉にした。試合の出来に関しては、当然のごとくだが「C-」と厳しい評価。それでも、「試合を捨てずに最後まで戦い切ることができたのが良かった」という点を、ギリギリ合格点となった要因として挙げていた。

 A千葉での実戦デビューを終えた大塚は、「クラブとして初めて、ファンとメディアの皆様の前で試合ができて、本当に良い日だったなと思います」と、静かな口調で話していたが、その言葉には今後に向けた意欲がこもっていたように感じた。「来週天皇杯予選が始まりますし、B3で全勝優勝するというミッションがありますので、今日学んだことを漏らさないようにそれぞれが成長できるように、という試合でした」。若手には積極的にチャレンジするよう声掛けしているとのこと。「下を向かずに最後までハッスルできたところに関しては満足しています」

 この日12得点でA千葉のトップスコアラーとなった自身のプレーについては、相手がタイムアウトを取るような瞬間を作れたのが良かったと振り返り、チームとしても個人としても、「もっともっと良くなると思います」と自信を見せた。

 ホームで幸先の良い勝利を手にした川崎の篠山竜青は、「今年も強い、良いチームができるという感覚を今日つかむことができた」と話し、“ファミリー”と呼ぶブースターに向け「シーズンが間もなく始まります。あけましておめでとうございます! 今年も一緒に戦いましょう!!」と元気なメッセージを発してくれた。ホームの一員として初めて川崎市とどろきアリーナでプレーした前田は、「川崎のファンの方が熱くてプレーしていて楽しかったです」と移籍後初戦の感触をかみしめた。「これから実戦を重ねてどんどん良くなると思うので、開幕に向けてもっともっとコンディションあげて仕上げていき、優勝目指して頑張ります」と、こちらも意欲的だった。

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