プロ野球は6日、フリーエージェント(FA)有資格者が権利を行使できる手続き期間がスタートした。日本ハムが、6月に国内FA権を取得した増井浩俊投手(33)に2年総額4億4000万円以上の条件を提示して、引き留めを図っていることが分かった。巨人などが動向を注視しており、FA権行使が濃厚とみられていたが、申請期限の14日まで熟考することになりそうだ。
FA権行使の手続きが始まり、日本ハムが守護神の引き留めに全力を尽くしていることが判明した。去就が注目されている増井が、千葉・鎌ケ谷市の2軍施設で自主トレを行い、揺れる心境を明かした。
「(考えは)まとまっていません。早いほうがいいと思うけれど、悩もうかなと思う。熱心に引き留めてくれているのも迷う1つの要因です」
昨季は先発に挑戦して10勝、今季は抑えで27セーブ。今年3月は日本代表の一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した。球団とはレギュラーシーズン終了後、複数回交渉。球団幹部が「ぜひ残ってくださいと話をした」と明かすなど、出来高も含めて、今季年俸の2億2000万円を上回る2年総額4億4000万円以上の条件を提示されているもようだ。
一方で、先発、抑えの両面をこなす右腕を、巨人などの複数球団が評価。増井も「(他球団の話を)聞いてみたい気持ちがないことはない」という。