渡辺徹、大動脈弁狭窄症から仕事復帰 妻・郁恵に感謝、9月に親子初共演の朗読劇(スポーツ報知)

出典元:スポーツ報知

5月に心臓の大動脈弁狭窄(きょうさく)症の手術を受け、療養中だった俳優の渡辺徹(60)が11日、仕事復帰し、都内でスポーツ報知などの取材に応じた。術後は順調に回復し、週2回のリハビリに励む日々。妻で女優の榊原郁恵(62)には「ほれ直したというより頼りになる。いなくなったら困る」と感謝した。榊原、長男で俳優の渡辺裕太(32)との3ショットも披露。3人初共演の朗読劇「家庭内文通 ~きっかけはいつも夫婦喧嘩(げんか)!家族愛の物語~」(9月25日、東京・草月ホール)に向けた意気込みを語った。

 5月25日に退院し、1か月半あまりが過ぎた。体重は手術前から約4キロ減って86・5キロに。顔の周りがスッキリした印象だが、血色は良く、体調も良好。約3か月ぶりの復帰に、渡辺は「6月から仕事をやるつもりが、女房とマネジャーが『ダメだ。体調を整えて7月から』と言うんでね。満を持して、人前で話ができるようになった感じです。順調ですね」と笑顔で語った。

 早期復帰のため、体への負担の少ない人工弁置換術「TAVI」を選択。現在は、段階的に心臓に負荷をかけて活動量を増やす心臓リハビリと、2か月近い入院生活で衰えた足の筋力を戻すリハビリを、週2回行う。「短期集中で1時間半ぐらいかな。エアロバイクをやったり、マシンにいじめられています(笑い)」

 闘病期間中の妻の献身的なサポートにも感謝する。「自分が年を取ったせいか、退院後もよくやってくれている。3食考えて作ってくれてありがたい、と初めて思いました。ほれ直したというより頼りになるというかな。いなくなったら困る人だな」と照れ笑い。「扱いがだんだんと子供っぽくなる。言わなくてもいいことなのに『全部食べると食べすぎだからね』とか。犬じゃない、自分で分かるから。『冷蔵庫にあるあれは食べちゃダメよ』とか細かくなってきました」。それを聞いた榊原は「(渡辺が)だいぶ大人になりましたので(笑い)。私の言うことも聞いてくれるようになってやりやすくなりました」と目尻を下げた。

 12年に虚血性心疾患の手術を受けて以来、半年に一度、心臓の検査を受けている。食生活などに気をつけてきたつもりだが、今回の病気でミュージカル「アリージャンス~忠誠~」の途中降板、舞台「ハリネズミ」の中止を決断せざるを得なかった。今年は還暦とデビュー40周年の節目の年。命の危険以上に、舞台に穴を開けることが悔しかった。

 「気管支炎でせきが出て、調べたら心不全の症状だった。突然死してもおかしくない状態だから重大と言えば重大ですよね。でも、一番のショックは何でこの時期に…ということ。仕事で多大なご迷惑をお掛けしてしまった。コロナで2本、3本と中止になってやっとできるようになったら、俺の個人的な事情でね。責任の重さと精神的ダメージが残りました」

 家族3人が初共演する朗読劇は再スタートの場になる。NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」「ひよっこ」の岡田惠和氏(62)のオリジナル脚本。「岡田さんの生きているセリフを語ることができたら」。接点がなかったため、知り合いのマネジャーを通じて岡田氏のマネジャーに接触。「話を聞いてほしい」とラブコールを送り、口説き落とした。

 渡辺は「(所属する)文学座という劇団は言葉の劇団。セリフ劇をやりたい思いがあった。朗読劇はいろいろな形があって、定義がはっきりとしていない分、可能性があって面白い。復帰できる喜びと、少し心配な部分とがある。ただの仲良し夫婦、おしどり夫婦じゃなくて、赤裸々な人間像を新たに出せたら」。榊原は「家族なら全てを知っているから、遠慮なく何でもぶつけられる。(渡辺にとっては)大きなタイミング。本領発揮するんだろうと思う。楽しみです」と期待を寄せた。

コメントは受け付けていません。