山県亮太3位で3大会連続代表切符! 4位の小池とは1センチ差(スポーツ報知)

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出典元:スポーツ報知

◆陸上 日本選手権 第2日(25日、大阪・ヤンマースタジアム長居)

 男子100メートル決勝で、多田修平(25)=住友電工=が10秒15(追い風0・2メートル)で初優勝し、自身初の東京五輪代表に内定した。日本記録保持者の山県亮太(29)=セイコー=ら、9秒台ホルダー4人が集結した空前の激戦に、持ち味のスタートダッシュで快勝。日本記録保持者の山県亮太(29)=セイコー=が10秒27(追い風0・2メートル)で3位に入り、3大会連続となる東京五輪代表に内定した。日本初の9秒台スプリンター桐生祥秀(25)=日本生命=は10秒28の5位に沈み、100メートルでの東京五輪代表入りを逃した。

 

 プレッシャーのかかる難題に、山県は打ち勝った。「いつも通り平常心を心がけたけど緊張した」。自身を含め、9秒台4人が集結した決勝。多田とデーデーに先着され「気持ちが空回りして、硬いレースになったかな」と苦笑いしたが、3位以内の五輪内定だけは死守した。

 4位の小池と記録は同タイムながら、電光掲示板に表示された1000分の1秒まで比較した差は「0秒001」だった。わずか約1センチ差での勝利。「代表を勝ち取れたことをうれしく思う。運じゃないですかね」。国立競技場で輝く未来へ、まずは第一関門を突破した。

 速さと強さ、そして向上心がある。今月6日に日本新の9秒95を出した布勢スプリントからも、成長の余地を感じ取っていた。「日本選手権は、また布勢と違う走りがしたい。布勢では、スタートから2次加速へのつなぎが課題だった。スタートでしっかり出られるように改良を加える必要がある」。前日(24日)の準決勝を全体トップの10秒16で通過。決勝も粘った。五輪に行けるからこそ「優勝したかった悔しさは、今後にぶつけたい」と前を向けた。

 滑るように進む安定したフォームの原点は、探求心と努力のたまものだ。小学4年で陸上と出会ってからは、自宅の食器棚のガラスに映った自分の姿を見て、腕振りを確認するのが日課だった。わきを締めて、大根を切るようなイメージで振る。試合で負けでもすれば、1人で黙々と映像データを見直して、敗因と挽回策を探った。父・浩一さんは「穏やかそうに見えるけど負けん気は相当強い。ただ、外には言わない。頭の中は次はどうしてやろうかということでいっぱい」と代弁した。

 日本記録保持者が切符を手にしたことで、今大会は五輪史上初めて、9秒台ホルダーの日本人がスタートラインに立つことになった。山県は12年ロンドン大会の予選で日本勢五輪最高記録の10秒07。16年リオ大会準決勝でも10秒05を出し、五輪最高を更新した。プレッシャーのかかるレースで完全燃焼した実績がある。「五輪本番で自己記録を更新して、決勝に残りたい」。世界に通用する速さを大舞台で再現できた時、日本スプリント界の歴史は大きく動く。(細野 友司)

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