福岡大附大濠が粘る福岡第一を1点差で振り切る!【福岡男子インターハイ予選】(月刊バレーボール&月刊バスケットボール)

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出典元:月刊バレーボール&月刊バスケットボール

6月6日に行われたインターハイ福岡県予選。今年も男子決勝は実力伯仲のライバル、福岡第一と福岡大附大濠の対決となった。1か月前の中部地区大会では、59‐48で福岡第一に軍配が上がったこのカード。コロナ禍で無観客試合となったが、インターハイへの1枚の切符を懸けて熱戦が繰り広げられるだろうと、全国的にも注目の一戦となった。

序盤から長く主導権を握ったのは大濠。チームキャプテンの#4大澤祥貴いわく「中部地区のときは試合の入りが悪くて、そのままズルズルいって結局追い付けずに終わってしまって…。その反省を受けて、今回は絶対に先手を打とうと意識していました」とのことで、その言葉どおり試合の入りから集中していた。今大会で本格的に膝のケガから復帰した#13岩下准平が「気持ちの2点だったと思います。『絶対勝つ』という気持ちで仕掛けたドライブ」(岩下)と振り返る先制点を皮切りに、#5針間大知や#14湧川颯斗ら、一人一人が積極的にリングにアタック。どこからでも点が取れる今年のチームのオフェンス能力を遺憾なく発揮し、ディフェンスでは1年生の#8川島悠翔が豪快なブロックショットを見せるなど、2Q終盤には最大21点差を付けた。

 しかし、このまま終わる福岡第一ではなかった。#40ヌンビ・マトゥンガ・マイクのアリウープダンクなどで15点差に縮めて後半につなげると、井手口コーチの「負けているんだから強くいかなければだめだ」という言葉に応えるように、強気な攻防を仕掛けて3Q開始5分で36‐45と9点差に。そこから大濠に飛び込みリバウンドを許すなどして再び18点差に広げられたが、#88佐藤がディフェンスで気を吐いて相手のアンスポーツマンライクファウルを誘い、さらに#8轟、佐藤といったガード陣がスピードを生かしてドライブで加点。何度引き離されても食らい付く粘りを見せ、12点差で最終Qへと突入する。

 運命の4Q、最初に流れをつかんだのは福岡第一だった。#52小田健太の3Pシュートやマイクの2本のフリースローで開始2分、その差を一桁に。その後も開き直ったような思い切りのいいオールコートプレスで大濠のオフェンスを停滞させ、じわじわとその差を縮めていく。残り2分には轟の1対1で69‐71とついに2点差に。だがこの得点の直後、大濠は2連続で速攻を決め、あくまで逆転を許さない。

 残り2分、6点差を追う福岡第一は轟が3Pシュート、佐藤がドライブを決めて1点差に。さらにパスカットに成功したものの、ミスが出て得点につなげることができない。残り時間が僅かとなって福岡第一がファウルゲームを仕掛けると、残り7秒、大濠・針間がフリースローをきっちり2本沈めて3点リード。最後は#8轟が体勢を崩しながら3Pシュートを放つも外れ、これを#29城戸賢心がタップでねじ込んだところで試合終了のブザーが鳴り響いた。最終スコアは77‐76。大濠が1点差の激闘を制し、3年ぶりのインターハイ出場を勝ち取った。

 大濠は新チームに入って成長著しかった2年生PGの鍋田憲伸が膝のケガで戦線離脱したことが残念だが、チームの中心選手である岩下が10か月のブランクから復帰し、即戦力ルーキーの川島も鮮烈デビュー。さらに今年から大濠のエースナンバー“14”を背負う2年生の湧川も自覚を持って成長中と、明るい材料は豊富で、3位に終わった3月の全国交歓京都大会のときとは大きく異なるチームの姿を示した。来るインターハイは3年ぶりの挑戦。片峯コーチは「3年生が『絶対に勝ちたい、絶対に負けられない』という思いでコートに立ってくれて、それを体現できるようによく頑張ってくれたと思います」と評価しつつも、「課題も多いです。ハーフコートオフェンスの出来は30点くらい。あとは、全国ではやすやすと自分たちのやりたいことをやらせてもらえないと思うので、その状況でどう戦っていくか。個々の力ももっと伸ばしていかなければいけません」と、勝って兜の緒を締め、夏の決戦を見据えていた。

 一方の福岡第一は、今年のチームの持ち味でもあるプレスディフェンスを武器に勝機をつかもうとしたが、あと一歩及ばなかった。井手口コーチは「前半はディフェンスが中途半端になってしまいました。後半、うまく追い付けたような感じですが、やはりゲームキャリアがないのでポイント、ポイントでミスが出ましたね」と反省の弁。インターハイに出ない夏は、コロナ禍で大会自体が中止となった昨年を除けば2002年以来となる。翌日のミーティング、井手口コーチは「負けたことをしっかり受け止めて、次の目標に向かっていかなければいけない。自分が試合に出たらどういうふうにチームを勝たせられるか、そのためにこれからどんな日々を送っていくかを一人一人が考えることが大事。半年間、しっかりチーム作り、体作り、技術作りができると捉えて、去年の3年生の分まで優勝して終わろう」と選手たちに伝えていた。

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