10月22日のDDT・後楽園ホール大会は、この秋に行なわれた「ドラマティック総選挙」の結果を受けてのマッチメイクで試合が組まれていた。
メインイベント、団体最高峰であるKO-D無差別級のタイトルマッチは王者・竹下幸之介に総選挙個人部門1位の男色ディーノが挑戦。身体能力も技術も持ち合わせた22歳のチャンピオンに、レスラーとしては亜流、異端だが“文化系プロレス”の象徴であるディーノが挑むという構図だ。それは竹下にとって試練であり、洗礼とも言えた。
序盤から唇と股間を執拗に狙う男色殺法を炸裂させ、ディーノは竹下を苦しめていく。だが竹下も単なる正統派レスラーではない。彼がDDTに入門するきっかけになったのは、初めて見に行った会場で入場時のディーノに「ファーストキスを奪われた」こと。DDTのレスラーとして、ディーノとの「キス合戦」にも応じていく。