【ラグビー】ホンダのカイポウリは「ひたむき」な原石。発掘秘話に迫る。(ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン))

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出典元:ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

青春の味は「あんくるカレー」だ。九州に展開するチェーン店で、唐揚げをトッピングするのが好きだった。いまは三重の鈴鹿サーキット近くへ引っ越し、異国の大企業で働きながら楕円球を追う。

 トンガ出身のヴィリアミ・アフ・カイポウリは、2020年4月にホンダへ社員選手として加入。翌年2月からの国内トップリーグでは、レギュラーシーズン7試合中6試合にNO8で先発する。

 全国的に無名かもしれぬ日本文理大の出身ながら、身長189センチ、体重115キロのサイズでフィジカリティとスピードを披露する。

「トンガのなかでは普通。日本に来ると大きいって言われますけど」

 きれいな発音の日本語で、決意を述べる。

「レベルの高いところでやっているので、周りは皆、強い。ただ、なんと言ったらいいか…自分も、まだまだもっともっといけると思っています」

 母国トンガのゲイレア小で楕円球と出会い、進学したトンガカレッジではアマナキ・レレイ・マフィ、アタアタ・モエアキオラ、テビタ・タタフと出会う。それぞれ来日して日本代表となった先輩方から、いいことを聞いた。

「練習はきついけど、ごはんはおいしいよ。日本人も優しい」

 ニュージーランドのヘイスティングスボーイズ高時代、九州学生リーグ1部の日本文理大が留学生を探していると聞く。日本でプレーできるのが楽しみで、2016年、渡航する。

 当初は日本語でおこなわれる授業の意味がわからなかったり、加盟するリーグのレベルが想像していたのと違ったりと、苦労も味わった。

 それでも本人は後述する。

「最初の頃はホームシックとかがあったっすけど、大学のチームメイトとかがいろいろとサポートしてくれて、慣れて。日本の生活が楽しくなってきました」

 唐揚げやカレーライスを楽しみながら、キャンパスでは「スポーツビジネスマネジメント」を学んだ。グラウンドでは大学選手権出場と、自身のトップリーグ入りを目指した。

「他の外国人は大学選手権に出ていて、自分も、そういう試合がしたいと思っていました。そこで活躍して、アピールしたいな…と」

 チームとして結果を出すのは大変だったが、ホンダとの縁をつなげられた。同部リクルーターの向久保孝に発掘された。

 2018年秋、九州に逸材ありと知った向久保は、日本文理大と九州共立大との秋の公式戦を現地視察。選手のパフォーマンスとともに性格も重視する人とあって、カイポウリの力強さに加えて献身ぶりにも惹かれる。相手を跳ね飛ばすシーンより、破られた防御網を必死にカバーするさまに感銘を受けた。

「ひたむきに何本も、何本もタックルして、抜かれたら戻って、戻って…。さらに、仲間への罵倒もなく、逆に頑張ろうと声をかけるくらいでした」

 当日は永野裕士監督だけにあいさつをし、本人とはその約2か月後にあたる2019年1月頃に対面。約1週間、鈴鹿でのチーム練習へ招いた。環境への適応力や語学力も確かめたかった。
 
 その時点ですでに、カイポウリのデータは他クラブにも出回っていた。本人も関西地区や東海地区で複数の施設を見学済みだったようなので、向久保はあえてライバルチームのよさを口にする。

 ホンダが採る際は、競技に専念するプロ契約ではなく社員採用となる。若手アスリートとしての華やかな日常に憧れるのなら、よそで羽ばたいた方がいい…。向久保はカイポウリにそう断言したのだ。

 返事は、こうだったという。

「僕は、安定した従業員の立場がいいです。ゆくゆくは日本人にもなりたい」

 カイポウリは現在、プラスチック製品を扱う部署に在籍。社業の時間はバンパーを梱包し、製品のほこりを除去する。芝の上では南アフリカ代表のフランコ・モスタート、日本代表の具智元に刺激を受ける。

「(課題は)スキルです。あとは、速いテンポでラグビーするために必要なことを学んでいます。アタックした後、すぐに次の仕事を速く探さないとチームについていけない。フィットネス、リアクション(が必要)。ワールドクラスの選手たちと一緒にプレーすると学ぶこともあるし、あのレベルになるまで頑張らないといけないという気持ちが出てきます。毎回の試合で、自分のベストを出し続ければ、いける」

 いずれは自身も、この国で代表選手になりたい。2021年の日本代表候補からは漏れたが、4月25日から参戦のトップリーグプレーオフでもあの日の「ひたむきさ」を保つ。

(文:向 風見也)

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