スピードスケートの今季国内初戦となる全日本距離別選手権が、20日に長野市エムウェーブで開幕する。女子短距離の小平奈緒(31)=相沢病院=、女子中長距離の高木美帆(23)=日体大助手=ら有力選手が19日、会場のリンクで公式練習を行った。今大会の結果で、来年2月の平昌五輪の出場枠を争うW杯前半戦4大会(11~12月)の代表を選考する。
氷の感触を確かめた小平は、すぐに表情を引き締めた。「一歩目に乗った瞬間からだいぶ氷が違うな、楽しくなって滑りすぎちゃうなという感じでした」。リンクの良好なコンディションは好記録にもつながる。歓迎すべき状況だが、勝負はあくまで五輪本番だ。
「欲を出しすぎず、目先の記録や勝敗ではなく、レースの中身にしっかりとこだわっていきたい」と自らに言い聞かせるように話した。