◆高校野球　秋季東北大会最終日　▽決勝　聖光学院６―４花巻東（１８日・あづま）

　聖光学院（福島１位）が花巻東（岩手１位）に６―４で競り勝ち、秋の東北王者に初めて輝いた。

　聖光学院は初回１死一、三塁から五味卓馬右翼手（２年）の左犠飛で先制するなど、準決勝まで３試合で３８点を挙げた打線が好調で、４回までに４点をリード。だが、花巻東も４回に佐藤千暁捕手（ちあき、２年）の中適時打などで２点を返すと、５回には上戸鎖（かみとくさり）飛龍一塁手（２年）の左翼線への２点適時二塁打で４―４の振り出しに戻した。

　再び試合が動いたのは８回。聖光学院の須田優真一塁手（２年）が、花巻東の２番手・西舘勇陽（ゆうひ）投手（１年）から左越えソロ本塁打。９回にも横堀航平中堅手（２年）の中安打で１点を追加した。聖光学院の衛藤慎也投手（２年）は１１安打を許したものの６回以降は要所を締め、最後はこの日２安打だった上戸鎖を遊飛に抑えて勝利。ゲームセットの瞬間は聖光学院ナインが涙を流しながら、マウンドに集まり、輪を作って喜んだ。