【ラグビー】全国高校選抜大会4連覇へ王手の桐蔭学園 今野椋平副将は「ユーティリティ」目指す。(ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン))

出典元:ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

冬の花園こと全国高校ラグビー大会で2連覇中の桐蔭学園は3月29日、2年ぶりに開催された全国高校選抜大会(選抜)の準決勝で大阪桐蔭に17-12で辛勝した。

 埼玉・熊谷ラグビー場でおこなわれる選抜は、1、2年生のみが出場する新人戦の最高峰大会。史上初の4連覇を目指す桐蔭学園はこの日、後半13分に10-12と勝ち越されるも、続く18分に逆転する。フィジカリティに長ける相手を制した。今野椋平副将はこうだ。

「5歩前に出る。3歩、下げられてもゲインライン(攻防の境界線)を切られない。それを意識していた。自分たちのテーマは『前に出る』だった。できていたところは、できていたと思います」
 
 昨冬の全国大会前にラグビーマガジン編集部が作った『第100回全国高校大会ガイド』によると、今野は「身長182センチ、体重84キロ」。国内では大型BKにあたり、この午後も12番で持ち前の推進力を活かす。

 前半6分。ハーフ線付近左中間で球を受けると、2人のタックラーの間へ切れ込み右にオフロードパスを放つ。

「1年生SO(大賀雅仁)に(試合運びに必要な情報を)伝える役割に加えて、身体が強いことを活かしてゲインラインを切る。2つ目の役割を持っています」

 背後には1年生FBの矢崎由高が待ち構えており、今野からパスを受け取るや軽やかに抜け出す。SHの小山田裕悟の先制トライを促し、直後のゴール成功でスコアは7-0となった。

 ちなみにゴールキックを決めたのも、チャンスメイクをした今野だった。続く20分には、ペナルティゴールで10-0と点差を広げている。ボールが動く間も、折を見て防御の裏へキック。硬軟織り交ぜパフォーマンスを印象付けた。

「大阪桐蔭のフィジカルが強いなか、1歩でも前に出ることを意識した。仲間がついてきてくれた。敵陣でプレーしたい思いもあった。由高や両WTBという外側の選手から(蹴るべきスペースに関する)コールもあって…」

 田園ラグビースクールを経て入った桐蔭学園中では、坂詰洋平監督から「ユーティリティプレーヤーになればいいじゃないか」と勧められ、その言葉にならってか、高校1年時からさまざまなポジションを経験する。

 入学時は最後尾のFBに挑み、2年時は司令塔のSO、タッチライン際のWTBへと順に転向。新チームが動き出すいまは、中学時代にプレーしていてもっとも「好き」というCTBで躍動している。

「今季はバイスキャプテンになった。これまでは積極性に欠けるところもあったんですが、これからは積極性を意識して、どんどんチームを引っ張っていければ」

 持ち前の推進力を活かし、仲間と頂点を味わいたい。

(文:向 風見也)

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