【相撲編集部が選ぶ春場所10日目の一番】照ノ富士、志摩ノ海の粘りに屈し3敗目(BBM Sports)

出典元:BBM Sports

志摩ノ海(突き落とし)照ノ富士

9日目を終えて1敗で髙安が単独トップ、2敗に照ノ富士と千代の国、3敗に朝乃山、貴景勝ら6人という優勝争い。10日目は髙安が貴景勝、照ノ富士が志摩ノ海と対戦した。

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10日目の照ノ富士の相手が発表されたとき、正直、何で千代の国を当てないんだろうと思った。今場所の志摩ノ海は初日に霧馬山に勝った後は6連敗。8日目に2勝目を挙げたが、北勝富士の勇み足で、9日目も朝乃山に完敗と調子が上がっていなかった。これは照ノ富士の楽勝だろうと思ってしまい、志摩ノ海に謝らないといけない。驚異的な粘りに感動してしまった。

立ち合い、頭から低く当たった志摩ノ海だが、照ノ富士の圧力に後退。それでも頭を上げず、ワキを締めて差させない。俵に詰まりながら左に回り込んでしのぐも、照ノ富士も休まず前に出る。再三にわたって土俵際に追い詰められた志摩ノ海だが、下からおっつけて反撃し俵を割らない。

照ノ富士はなかなか勝負を決められず、苛立ったのか張り手を見せるなど取り口が乱暴になってきた。志摩ノ海のおっつけがハズにかかり、右ハズで起こしてからの左突き落としに、照ノ富士はガクッと崩れた。長い相撲になってヒザに力が入らなくなっていたのかもしれない。

「立ち合いは迷いなく当たれて、あとは我慢だった。これまで頭が上がってワキが空いて負けていたので、頭を上げずワキを締めて我慢できたのがよかった」と振り返った。

今場所は初めて上位総当たりの3枚目まで上がり、自己最高位で迎えた。ここまで三役陣には全敗だったが、初めて役力士に勝った。「三役に勝ちたいとかは考えていなかったけど、チャレンジャーのつもりでぶつかっていった。幕内後半戦の雰囲気を経験できたのは今後にプラスになると思う」と、この白星は大きな自信になるだろう。

3敗目を喫した照ノ富士はリモート取材を拒否し、無言を貫いた。大関昇進には最低でも二ケタ勝利、あと3勝が必要だ。スポーツ紙によっては、3場所の合計が33勝になるので、大関復帰まで「マジック2」などと書かれているが、9勝で大関に上げるわけがない。私は11勝なら文句なしと思っている。

優勝争いは千代の国も敗れたため、貴景勝との熱戦を制した髙安が2差をつけて単独トップ。11日目に7連敗中の正代と当たるが、これに勝てばほぼ決まりのようなムードになってきた。

文=山口亜土

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