【相撲編集部が選ぶ春場所14日目の一番】照ノ富士、大関当確の11勝目を挙げ単独トップに立つ(BBM Sports)

出典元:BBM Sports

照ノ富士(寄り切り)朝乃山

髙安の失速で4敗力士にもチャンスが出てきた優勝争い。まず、4敗同士の若隆景と碧山の一番が組まれ、碧山が小手投げで勝って優勝戦線に踏みとどまった。

【相撲編集部が選ぶ春場所14日目の一番】 鶴竜(下手投げ)朝乃山

3敗で照ノ富士と並走する髙安は翔猿と対戦。前回は蹴返しで敗れている髙安は十分に警戒して、相手が蹴返しにきたところを一気に前に出た。しかし、翔猿も倒れながら首捻りにいくと、髙安はヒザから崩れ落ちた。軍配は翔猿で物言いがつくも軍配どおりで、髙安は痛恨の4敗目。初賜盃から一歩後退した。

その一番を花道奥で見ていた照ノ富士。結びで4敗の朝乃山との対戦が組まれた。朝乃山には4場所連続で顔が合って4連勝。右の相四つで組み合えば体格で勝る照ノ富士に分がある。朝乃山としてはこれまでと同じような相撲で負けるわけにはいかない。当然、策は考えてきているだろう。

貴景勝が正代を押し出して4敗を守り、結びの一番を迎えた。朝乃山が勝てば、4敗で5人が並ぶことになる。軍配が返り注目の立ち合い。朝乃山はモロ手突きの作戦に出た。しかし、手を伸ばしただけでまったく威力がない。照ノ富士にあっさりと右を差され、右四つに持ち込まれた。

両者、上手が取れなかったが、四つ身のうまさでも照ノ富士に分がある。照ノ富士は右のカイナを返して、朝乃山は上手に手が届く気配すらない。先に上手を取ったのは照ノ富士で、一枚廻しが伸びてなかなか出られなかったが、右のカイナを返して朝乃山の上体を起こし、粘る相手を寄り切った。

これで11勝目を挙げ、単独トップに立った。大関復帰は確実と言っていいだろう。「前に出ようと思っていただけ。あまり出られなかったけど、最後に勝ててよかった」。分のいい相手だけに、「落ち着いていけば大丈夫だと思っていきました」と自信を持って臨んだ。

大関復帰を確実にしたことと単独トップに立ったことを聞かれると、「それは終わってからのことなんで。一日一番に集中してやっていくだけ。明日、頑張ります」と言うと国技館をあとにした。

上位成績者を整理すると、3敗で照ノ富士ただ1人、4敗で貴景勝、髙安、碧山の3人となる。千秋楽の割は14日目の全取組終了後に決められ、まず髙安と碧山が対戦。結び前に貴景勝と照ノ富士が当たる。

前半戦で3敗を喫していた貴景勝だが、まさかの自力優勝の目が出てきた。照ノ富士が勝てばすんなり優勝だが、貴景勝が勝てば、照ノ富士と髙安-碧山の勝者による巴戦となる。どんな結末が待っているのだろうか。

文=山口亜土

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