温和で誠実な人柄の鶴竜、結婚報道で救われた「まあまあ」の一言…記者の目(スポーツ報知)

出典元:スポーツ報知

◆大相撲春場所11日目(24日・両国国技館)

 大相撲の第71代横綱・鶴竜(35)=陸奥=が24日、現役を引退し、年寄「鶴竜」を襲名した。同日の日本相撲協会理事会で承認された。モンゴル出身の鶴竜は2014年春場所後、横綱に昇進。横綱在位は歴代10位の41場所、優勝は6度を誇るが、近年は腰のけがに苦しみ5場所連続休場中だった。昨年11月場所後には、横綱審議委員会で「引退勧告」に次ぐ重さの「注意」を決議されていた。昨年12月に親方になるのに必要な日本国籍を取得し、今後は鶴竜親方として後進の指導にあたる。

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 鶴竜の人柄は「誠実」、「庶民派」だ。横綱昇進後、移動はさすがに車となったが、大関時代までは自宅から部屋まで自転車で“通勤”していた。井筒部屋在籍時、稽古場にお邪魔しての取材はなかなかできなかったが、ほぼ必ず部屋脇の木戸から外に出てきて応じてくれた。

 性格も温和。かつて鶴竜が結婚することを、発表前に記事にした。後日の婚約会見の直前、当時の師匠で今は亡き先代の井筒親方(元関脇・逆鉾)には、お叱りを受けた。弟子を思うゆえであり、当然のことだ。

 本人もさぞお怒りかと思い、あいさつすると「まあまあ」と笑いながら応じてくれた。その後も今まで通りに接してくれた。優しさに救われる思いだった。会見では、日本語を勉強中だったムンフザヤ夫人に代わり、鶴竜自らが臨時通訳に。「すごく落ち着いていて優しい。おちゃめなところも好き」という夫人のコメントを、自ら通訳した鶴竜が「自分で言うのも何ですが…」と、照れ笑いしていたことも印象に残る。

 もちろん、晩年の休場続きは横綱として褒められるものではないだろうが、人格者であることは揺るぎない。自身と同じ優しくて強い力士を育ててほしい。(10~15年、21年~相撲担当・三須 慶太)

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