出典元:SPAIA AI競馬
高松宮記念の前哨戦である阪急杯は、前走マイルCSではじめて馬券圏外に敗れた1番人気レシステンシアが、2着10番人気ミッキーブリランテに2馬身差をつけ快勝。勝ち時計1分19秒2は、従来のメモリーコロネットの記録を0.1上回るコースレコードだった。
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レシステンシアは阪神JFで逃げてレコードタイムを樹立、調教でも栗東坂路で最後の200m11秒台を記録するなど、あふれんばかりの速力が武器。だが、昨春チューリップ賞では、先を意識して最初からスピード全開にさせず抑制しようと試み、ややリズムを崩した。それでも桜花賞、NHKマイルC2着と能力を示した。そのNHKマイルCで骨折が判明、秋の復帰戦マイルCSは8着。年が明け、古馬になったレシステンシアは見事に進化した。
1200mでも先行するロードアクアが内枠から一旦先頭に立つも、レシステンシアは自ら速力を加減するような自然な走りでそれを制し、3コーナー手前でハナを奪った。最初の600mは12.2-10.6-11.2で34.0。阪神JFは同区間33.7、チューリップ賞が35.1なので、その中間よりやや速いぐらいのラップは、レシステンシアの目指すところだろう。ロードアクアを交わす際もムキになるところもなく、落ち着いていた。この形なら発馬からスピード全開にせず、ほかにハナを奪われても途中から速力の違いで動いていけるだろう。
ハナに立ってから11.4-11.2とコーナーでじわりと加速、余裕十分で直線に向いてから追いだすと、並びにきたジャンダルムを突き放した。この区間のラップは10.8。これでは後続はもはや物理的に並ぶことができない。後半600mは全体の2位タイ33.8。ハナにいながら最後にいい脚を使える、これは強いダイワメジャー産駒の特徴でもある。
阪急杯を勝ったことで、レシステンシアは今後どこへ向かうだろうか。高松宮記念の前哨戦なので、1200m戦出走の可能性もあるが、前半の抑制が利いた走りをみる限り、距離短縮は方向性としてどうだろうか。