出典元:スポーツ報知
◆W杯スキー(19日)
ジャンプ男子は、ルーマニアのルシュノブで個人第22戦(ヒルサイズ=HS97メートル)が行われ、18―19年個人総合王者の小林陵侑(24)=土屋ホーム=が合計257・9点で今季2勝目、W杯日本男子単独最多となるW杯通算18勝目をあげた。
これまでの日本男子の記録は、ジャンプ界のレジェンド、葛西紀明(48)=同=が24シーズンをかけて積み上げた17勝だった。小林陵は初勝利をあげた18―19年シーズンからわずか3季で一気に塗り替えた。小林陵にとっては、岩手・盛岡中央高時代から才能を見抜かれ、土屋ホームに“スカウト”してもらい、兼任監督としても大きく成長させてくれた師匠。厳しくも温かい目で見守ってきた葛西は所属先を通じ、「僕が何年もかけて積み上げた記録を24歳で抜かれたのは悔しいですが、自分のチームの後輩なのでとてもうれしいです。これからも世界一目指して頑張ってほしいですね」とアスリートらしく、ちょっぴり悔しさも含ませつつ、“レジェンド節”でまな弟子の快挙を祝福した。