女子レスリングの吉田沙保里(35)、伊調馨(33)らを輩出した至学館大による20年東京五輪に向けた最重量級選手のセレクションが8日、愛知県・大府市の同大で行われた。同階級は日本の層が薄く、金メダル常連競技では異例の一般公募の結果、書類による1次審査を通過した体重58キロ以上の高校生から社会人まで6人が参加。審査員を務めた吉田は「熱い気持ちが伝わってきた。2、3人は総合的に面白い」と満足そうだった。
参加者はレスリング未経験ながら野球、バスケットボール、陸上、空手などで県上位の実績を持ち、握力や1キロ走など測定した6項目の一部で吉田や現役部員以上の数値を残す選手もいた。19歳の社会人は「受かった時はレスリング一本で五輪を目指す」と退職する覚悟でアピール。