出典元:サンケイスポーツ
1年前とは別人だ。来日2年目の巨人のチアゴ・ビエイラ投手(28)が12日、沖縄・那覇のS班キャンプで初めてブルペン入りした。
193センチの大きな体から剛球を20球投げ込んだ右腕は「コースに投げ分けるのを意識した。だいたい6割くらいの力」と涼しい顔で振り返った。
引き締まった印象が漂う助っ人は、実は昨年、体重16キロの“大減量”をしていたことを明かした。来日時は130キロだったが、食事制限と猛練習をしながら日々の試合を戦い、11月のシーズン終了時には114キロに減っていたという。制球難で2軍生活を経験し、シーズン後半から1軍の中継ぎ陣に定着した変身ぶりの裏にはスリム化があったようだ。
オフは母国ブラジルで“充電”。「日本ではなかなか食べられないものもあったので、自分の国ではしっかり食べたいものを食べるということを意識した」とピザ、ハンバーガー、スイーツをお腹いっぱい食べてきた。トレーニングも怠らず、1月20日の来日時の体重は118キロ。「コンディション、フィジカル的には、かなりいい状態」と、チーム内の外国人勢でブルペンに一番乗りした。
昨年の日本シリーズでは、来日後の自身最速となる164キロを計測し、日本ハム時代の大谷翔平(現エンゼルス)が記録したNPB最速の165キロ超えの期待も抱かせた。「限界はないと思っている。やればやるほど先にいける。スピードも、もっともっと出る」と最速記録更新へ自信たっぷりに答えた。