出典元:サンケイスポーツ
全豪オープン第3日(10日、メルボルン)東京五輪イヤーに快進撃が止まらない。33歳の青山と22歳の柴原。11歳差のコンビが米国ペアに逆転勝ちし、今季無敗の9連勝。白星をつかむと安堵(あんど)の表情を浮かべ、“ラケットタッチ”で喜びを分かち合った。
青山は「第1セットを落としてもできることをとにかくやり続けて、なんとか最後に勝てて良かった」と声を弾ませた。
相手ペアの強打に押され、第1セットは落としたが「第2セットに入ってからは集中しながらいけた」(柴原)と切り替え。170センチの柴原が繰り出す強打と、155センチの青山のネットプレーでリズムを作り、尻上がりに調子を上げた。6-5からブレークに成功し、第2セットを奪取。第3セットも安定したプレーで、2時間14分の熱戦を制した。
今夏の東京五輪出場を目指し、2019年から本格的にペアを組む2人。結成2年目だが、すでにツアー通算5勝を挙げる。今季は初戦のアブダビ女子オープン、全豪オープン前哨戦と2連勝。好調をキープして、大一番に乗り込んでおり、日本女子ダブルスでは、2003年のウィンブルドンを制した杉山愛以来の四大大会制覇に期待がかかる。
第7シードで追われる立場の今大会だが、「どの相手と戦ってもタフだと思って臨んでいる。自分たちのやるべきことができなければ負けてしまう」と青山。真夏のメルボルンでの戦いを、東京五輪につなげる。