森喜朗会長が豪快に注いだ「女性蔑視」という油…コロナに揺れても守り続けた東京五輪の炎を一気に暴発させた【記者コラム】(中日スポーツ)

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出典元:中日スポーツ

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、コソコソではなく、豪快に「火に油を注ぐ」挙に出た。

 1年延期になった「東京のお祭り」は、コロナに足を引っ張られ、世界中がパンデミックの嵐の中で、何とか、小さな炎を守り続けて来た。「再延期だ。中止だ。オリ・パラどころじゃない」の逆風の中、震えるように揺らいでいたろうそくの炎が「女性蔑視」の油で、一気に炎を吹いて暴発した。

 五輪憲章は、その第一章に書く。「人種、宗教、政治、性別、その他に基づく、国もしくは個人に対するいかなるかたちの差別は、オリンピックムーブメントへの帰属とは相いれない」。女性蔑視を厳に戒める理念である。それを、いとも簡単に覆したトップの下で、コロナが無くとも、オリ・パラの開催はふさわしいのか。欧米のメディアが呈した疑問、というより、激しい抗議の声が伝わって来る。

 細々とオリンピック研究を続け、過去4度、大会を現地取材した。老夫婦が手をつなぎ、いたわり合いながらスタジアムの階段を上るのを見た92年バルセロナ。大会開催に合わせて結婚したと言う新婚カップルの仲むつまじさを見た同年の冬季アルベールビル…。

 去年を逃し、今年を待っていた人々は、コロナの猛威の陰で、声を潜めながらも、揺れる開幕を待っていた。女性蔑視発言の少し前に、森会長は、聖火リレーにふれ「有名人は、人の少ない田んぼの道を走って…」(趣旨)とも口にした。これを受けて、芸能人のロンドンブーツ1号・2号の田村淳さんは、聖火ランナーを辞退した。

 森会長が“おわび”の会見をした4日。気象庁が発表を始めた1951年以来、最も早い希望の「春一番」が吹いた。だが、同じ日、東京には、悲しいかな「春の嵐」も吹いたのである。(スポーツジャーナリスト・満薗文博)

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