出典元:スポーツ報知
鹿児島でキャンプ中のJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田が6日、白浜スタジアムで午前11時から「静岡ダービー」となる練習試合を行う。両チームは5日、1部練習のみで調整。J1清水のミゲルアンヘル・ロティーナ監督(63)が練習で「隙を作らないゾーン守備」のポジショニングを徹底的に確認。DF立田悠悟(22)は「まずは0点に抑えたい」と完封宣言した。(森 智宏)
「ダービーなので、絶対に勝たないといけない。無失点で終われれば良いです」。昨季29試合に出場した「守備の要」立田がロティーナ戦術で完封を誓った。「今までやってきたディフェンスとは違った事をやっているが、こういう守り方をやっていけば、失点がかなり減るんじゃないかという期待感がすごくある」と新戦術を頭と体にたたき込んでいる状態だ。
ロティーナ監督の「1ミリ1センチも狂わないポジション要求」を、何度も練習で詰めていた。選手を集めてのポジショニング確認の時は、指揮官から「ここを埋めろ」「ここは前に出ろ」「ここはボランチがカバー」と絶対に「隙を作らない」徹底ぶりだ。立田も「センターバックはかなりの広範囲を守る。最終ラインのスライドを早くして、まずはパスコースを防ぐ。考えながらやるので頭は疲れるが、早くものにしたい」と意欲を見せた。
右サイドハーフのMF中山克広(24)が“珍現象”を語った。「実戦形式で、お互いシュートが打てないぐらい守備が堅すぎて、なかなか得点が入らない。この守備は連動がとても大切」と分析した。
コロナ禍の中で選手が熱中しているゲームがある。練習後各自の部屋でオンラインでつなぎ、「桃鉄(桃太郎電鉄)ゲーム」が開催されている。中山は「僕は人数合わせで参加しています」と笑いながら話すも、ピッチ外でも「連動」がしっかりとれているようだ。「ダービー決戦は負けられない」と最後に強い口調で語った中山。しっかり連動して、磐田を無失点に封じ込む。