【相撲編集部が選ぶ初場所4日目の一番】(BBM Sports)

出典元:BBM Sports

貴景勝は4日目も宝富士に敗れて4連敗。立ち合いから足が今ひとつ出ていない印象で攻め切れない。押し相撲は波に乗れば連勝するが、一つつまずくと連敗が続くツラ相撲の傾向がある。この安定感のなさが、突き押し一辺倒で綱を張った力士がいない理由なのだろう。貴景勝には何とかきっかけをつかんでほしいものだ。

今日の一番は元大関同士の短いながらも熱のこもった相撲を取り上げたい。個人的には優勝候補の筆頭と思っていた照ノ富士だが、苦手な力士の1人が高安だ。これまで高安が11勝7敗とリード。大関時代の照ノ富士に5連勝もしている。

立ち合い、高安よりも低く当たった照ノ富士。当たり勝って一歩攻め込むが、高安は左右からおっつけて差させない。照ノ富士が我慢できず叩いたところで流れが変わった。間隔が空いたことで高安の右がハズにかかり、照ノ富士の上体が起きる。照ノ富士が上体を低くして出ようとすると、高安は回り込みながら相手の頭を左で押さえて振り回し、照ノ富士は土俵を飛び出し2敗目を喫した。

「最後は引いてしまったので、そこは反省ですけど、相撲の組み立て方はよかったと思う。何度も対戦していますから、過去の対戦を踏まえて相手十分の形にさせないように取りました。自分のやりたいことができました」と高安は振り返った。

場所前は出稽古ができないものの、元横綱稀勢の里の荒磯親方と三番稽古を行い本場所に備えた。初白星を挙げた3日目には、「力士は土俵に上がってナンボなので、本場所を開催してくれたことはうれしいし、尽力してくれた人に感謝しながら相撲を取りたい」と語っていた。

照ノ富士は大関復帰の目標を公言しているが、高安も口には出さずとも胸には秘めているはずだ。2月には第一子が誕生予定で、「それを励みに取っていきたい」と今後の巻き返しを誓った。

文=山口亜土

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