出典元:サンケイスポーツ
◆プロ野球選手としての責任を自覚
阪神大震災から26年が経過した17日、兵庫・姫路市出身のDeNAのドラフト4位・小深田(こぶかた)大地内野手(17)=履正社高=は、横須賀市の2軍施設「DOCK」で行われた新人合同自主トレーニングに参加し、決意を新たにした。
「大きな地震だったので、亡くなった方もすごく多かったと思う。しっかり笑顔を届けられるように頑張っていきたい」
2003年生まれ。1995年に発生した震災は当然、経験していない。ただ、6434人が亡くなった災害の悲惨さ、復興への歩みは周囲から伝え聞いており、兵庫出身のプロ野球選手としての責任を自覚している。
◆ハマのスラッガーへ
高校通算35本塁打を放ち、2年夏には全国制覇を経験した未来のクリーンアップ候補だ。この日が新人合同自主トレ2度目の屋外フリー打撃に臨み、約50スイングして4本の柵越えを放った。
バットにも強いこだわりを持つ。履正社高の1学年先輩、阪神・井上から助言を受け「艶なしのバーチ(樺)」を選択。反発が良く、メジャー選手や鈴木誠(広島)ら強打者が好む素材で「試合用にして雨の日やムシムシした日は使わない」という徹底ぶりだ。
「キャンプに向けて、まだまだ上げていかないと」と小深田。ドラフト9位で入団して昨季4番に定着した佐野の背番号44を受け継ぐ17歳が、意識高く“ハマのスラッガー”への道を進む。(浜浦日向)