【楽天】岸孝之、渡辺直人さんのため…40歳誕生日に13K完封、引退試合「まさか」の完投(スポーツ報知)

出典元:スポーツ報知

パ・リーグ制覇を目指す楽天で、大黒柱として期待がかかるのが岸孝之投手(36)だ。昨年は腰痛などで出遅れながら7連勝でシーズンを終え、存在感を示した右腕。約2年ぶりの完封勝利となった10月15日のロッテ戦(ZOZO)は、西武時代からともに戦い、すでに引退を表明していた渡辺直人内野手(40)の誕生日だった。先輩への思い、そして新監督に就任した石井一久GM兼監督(47)の印象も語った。(取材・構成=田中 哲)

 プロ14年目の岸はコンディション不良もあり9月までは2勝も、終盤に5戦5勝をマークするなど7連勝でシーズンを終えた。

 「(3月に)腰が良くなくて始まりましたが、開幕が遅れたおかげで僕としてはラッキーだと思っていた。でも調子が上がってきたというところでの自粛期間だったので、そこが一番痛かった。仕事も何もせずに終わらなくて良かった」

 7勝無敗でシーズンを終えた中、10月15日のロッテ戦では約2年ぶりの完封勝利(2安打13奪三振)を果たした。

 「CS進出を懸けてあっちも本気ですし、こっちも本気の試合。(カード)1勝1敗で、勝たないといけないところで一人で投げ切れたのは大きかった。投げる球に迷いがなかった」

 同日は西武時代を含め7年間ともにプレーし、今季で現役を引退した渡辺直の40歳の誕生日。試合後には勝利球も渡していた。

 「『おめでとうございます』と渡したと思います。直人さんは常に明るくて、けがをしても試合に出る。つらいところを見せないところがすごいと思うし、ふとした時にアドバイスもくれる。助けられたことはたくさんあった」

 渡辺直の引退会見が行われた9月13日の日本ハム戦(楽天生命)にも先発していた。チームは勝ったが、自身は4回途中でKOされた。

 「引退会見の日は僕も1軍復帰戦で、チームが『何としても直人さんのために』という雰囲気になった中で大炎上(3回1/3を6失点)。勝ってウィニングボールを渡したいところでそういう結果になり、すごく悔しかった。だから誕生日と引退試合は何としても勝ちたいと思っていた」

 渡辺直の引退試合(11月6日・西武戦、楽天生命)でも完投勝利(123球、6安打2失点、11奪三振)。DHでスタメン出場し、9回に遊撃守備に就いた渡辺直をバックに、最後までマウンドを守り抜いた。

 「まさか本当に(完投)できるとは思っていなかった。(結果的に渡辺直はフル出場したが)最初は『5、6回から(出場する)』と言ってたんですよ。何が起こるか分からないし、そこまで投げられるかも分からない。だから『最初から出てください』と言っていた。3回終わりで50球ぐらいで、ベンチに戻るたびに岡島と『ヤバイ。球数が多い、どうする』と話をしていたのは覚えています」

 西武時代の先輩でもある石井GMが監督に就任。新監督には“頭脳派”の印象を持っている。

 「すごくいろんなことを考えていて、頭がいいんだなと思う。テレビを見ているとそういう感じはしない印象でしたが、一緒にやらせてもらうようになってからは、そういうふうに思うことがたくさんある。僕のことも分かっていると思う。自分でも納得する球を投げられていない時にファームに落ちた(7月20日に出場選手登録抹消)理由も、そうだと思う。いい時の球を知っているから落とされたんだと。そのおかげで、後半は結果を残すことができた。いろんなことを見ていないようで見てますよね」

 今シーズンを36歳で戦うが、まだまだ衰えは見えない。

 「オフに扁桃(へんとう)の手術を受けて風邪をひくことはなかったので、それはクリア。あとはけがをしても長く離脱しないようにできる体をつくって1年間やりたい。過去を振り返らず、その時その時を一生懸命にやっていこうと思う。チームとしては優勝しかない。まだまだ若い子には負けないつもりでやります」

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