出典元:中日スポーツ
◇2日 第97回箱根駅伝・往路(東京・大手町―神奈川県箱根町5区間107・5キロ)
平成の王者が優勝圏内に踏みとどまった。駒沢大は、優勝候補に挙げられるチームが軒並み苦戦を強いられた往路で、トップの創価大と2分21秒差の3位。大八木弘明監督(62)も「もう少し(2区の)田沢が力を出してくれたら2位、1位を狙えた」と辛口採点ながら手応えは十分だ。
序盤は誤算が続いた。1区・白鳥が15位と出遅れ、2区の絶対的エース田沢廉(2年)も「巻き返そうと思ったがラストで上げられなかった」と区間7位。それでも大八木監督からの「男だろ!」の猛エールを受けてチームを8位に押し上げると、3区・小林、4区・酒井で2位に浮上。5区・鈴木も区間4位の力走で上位に食らい付いた。
2002年からの4連覇など平成では最多6回の総合優勝を誇る名門だが、優勝は08年が最後。それでも今季は全日本大学駅伝を6年ぶりに制覇するなど、上昇気流に乗っている。
「復路も若いチームで思い切っていきたい。6、7区でどれだけ前と差を詰められるか」と大八木監督。狙うのは13年ぶりの頂点だけだ。