大井の鬼オメガパフューム差し切りV3/東京大賞典(日刊スポーツ)

出典元:日刊スポーツ

<東京大賞典>◇29日=大井◇G1◇ダート2000メートル◇3歳上◇出走16頭

記録ずくめの1年は1番人気オメガパフューム(牡5、安田翔)が締めた。単勝1・4倍の断然支持に応えて、M・デムーロ騎手(41)とともに史上初の3連覇を飾った。勝ち時計は2分6秒9。G1・4勝は全て大井で挙げたもの。大井マイスターの今後は、馬の状態次第で川崎記念(統一G1、ダート2100メートル、1月27日=川崎)が視野に入ってくる。

【写真】オメガパフュームで東京大賞典を3連覇し、ガッツポーズを決めるM・デムーロ騎手

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大井に来ると、勝利のにおいを思い出す。凝縮した馬群での追い比べ。オメガパフュームが馬場の真ん中でじりじり先頭に詰め寄った。M・デムーロ騎手は「負けられなかった。展開は厳しかったけど、差し切ってくれた。気持ち良かったです」と熱っぽく言った。12月はまさかの未勝利だった鞍上と、最後の最後は先頭にいる。一昨年も、昨年も見た光景。レース史上初の3連覇。大井の鬼は今年も強かった。

早めに抜け出すと、ふっと気を抜いてしまう。いつ抜け出すか。鞍上はそこだけに気を配った。2000メートルでの施行が定着した98年以降、最遅決着時計2分6秒9が示すように道中はスロー。タイミングを計って、残り100メートルでカジノフォンテンの前に出た。「みんな、ごめんなさい。飛行機ポーズをしなくて。早めに先頭に立つと物見をするから、難しかったです」。ゴール後に飛行機ポーズで喜んだ1年前と違って、右手で相棒の頭を軽くたたくだけ。見た目は首差の辛勝も、中身は完勝だった。

狙い澄まして、大記録を打ち立てた。18年は秋4戦目、19年は同3戦目での臨戦。今年はJBCクラシック2着後、チャンピオンズCをパスして暮れの決戦に備えてきた。安田翔師は「年齢を重ねてレースが上手になってきている分、1走1走の消耗が大きくなっている。万全の状態で相性のいいレースを使いたかったので」と臨戦過程の変化を説明した。中間は不凍液をまいて重くなった栗東Cウッドでの追い切りを避け、坂路で調教を重ねた。人も馬も、勝ち方を知る調整で勝利をもぎとった。

G1・4勝は全て大井でのもの。21年は“庭”を飛び出して、多くの大レースを勝ちにいく。師は「3連覇をした馬として、さらにこの馬にふさわしいキャリアを伴わせてあげなければいけない」とさらなる飛躍を願う。来年は川崎記念などが始動戦の候補に挙げられる。大井の鬼から灰色の怪物へ、明け6歳はダートの鬼と化す。【松田直樹】

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オメガパフューム ▽父 スウェプトオーヴァーボード▽母 オメガフレグランス(ゴールドアリュール)▽牡5▽馬主 原禮子▽調教師 安田翔伍(栗東)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 19戦9勝(うち地方8戦4勝)▽総収得賞金 5億5491万4000円(うち地方3億9275万円)▽主な勝ち鞍 18年シリウスS(G3)、東京大賞典(G1)、19年帝王賞(統一G1)、東京大賞典(G1)、20年平安S(G3)

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