東浜好投10・10 ソフトバンクV奪回の転換点に(日刊スポーツ)

出典元:日刊スポーツ

<担当記者が選ぶ今季のベストゲーム/中>

ソフトバンク担当記者が選ぶ今季のベストゲームの第2回は10月10日ロッテ戦(ペイペイドーム)です。ゲーム差なしで迎え、負ければ2位転落という一戦で東浜巨投手(30)が好投して勝利。そこから12連勝が始まり、リーグV奪回を決めるターニングポイントとなった。

【写真】ソフトバンク東浜巨(2020年10月10日撮影)

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今振り返れば、あの日の試合前が一番ワクワクしていたような気がする。あえて書くが、私はソフトバンクを応援しているわけではない。ただの担当記者だ。かといってロッテファンというわけでもなく、客観的に見てシーズンの行方を左右するであろう一戦を前に、内心で盛り上がっていた。

試合前の時点では、ロッテには4勝11敗1分け。昨季8勝17敗と大きく負け越した相手に、「今年も勝てないのか」という苦手ムードが漂っていた。前日9日からの3連戦。初戦は打線が抑え込まれて敗れ、ゲーム差なし、勝率1厘差まで迫られていた。負けると8月以来の2位転落となる崖っぷち。それ以上に、V奪回へ黄信号が点灯しかねない局面を迎えていた。

先発したのは千賀とともに投手陣を引っ張ってきた東浜だった。今年は開幕投手を務め、エース同士がぶつかる金曜を投げながらチームを勝たせる活躍を見せていた。もともと責任感が強いタイプで、大一番を託すにはこの上ない存在だったように思う。

東浜は初回先頭の藤原を空振り三振に抑えるなど、3人斬りで立ち上がった。「いける」という空気が生まれた。打線もそれに応え、2回に3点を先制した。東浜は8回1失点と気迫の投球で、崖っぷちのチームを救った。2位転落を免れただけではなく、優勝争いに向けてその後も必ず戦うロッテを相手に、チームを勇気づける1勝になった。

この勝利から風向きは一気に変わり、ソフトバンクは10月23日まで勝ち続け、15年ぶりの12連勝を記録した。気がつけばその間にロッテとの差は開き、優勝マジックもどんどん減っていった。あの日負けていたら、シーズン終盤はどうなっていただろうか。今年の大きなターニングポイントだったと思う。【山本大地】

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