出典元:スポーツ報知
C大阪が来季の新戦力として、今季限りでJ2東京Vを退団する元日本代表FW大久保嘉人(38)を獲得することが29日、決定的となった。大久保は2001年に長崎・国見高からC大阪に入団。関係者によると交渉は順調で、移籍が決まれば06年以来15年ぶりの復帰となる。
大久保は今季、コロナ禍の影響を受けた変則日程や度重なるけがもあり出場機会が激減。リーグ戦19試合無得点に終わった。一時期は引退へと気持ちが固まりかけたが、川崎時代の同僚だったMF中村憲剛(40)から今季で引退することを告げられ、再び現役続行への意欲が芽生えた。中村の引退セレモニーでも「自分はあと少し現役でやりたい」と決意表明していた。
C大阪のクラブ幹部は「セレッソから日本代表や海外で活躍した選手が最後、もう一度セレッソで活躍して引退してもらえるのが一番望むところ」との意向を示している。キャリアの集大成として新天地でのプレーを希望する大久保と、花道を用意したいクラブの親心が合致した形となった。
13年から3年連続でJ1得点王に輝くなど、歴代最多185得点を誇るストライカーのゴールへの嗅覚は健在。レヴィー・クルピ新監督(67)のもと新体制で臨むチームにとって、経験豊富なFWの加入は大きな強みとなる。