出典元:サンケイスポーツ
【球界ここだけの話】
巨人がセ・リーグ理事会で、来季のDH制暫定導入を提案している。理由の一つに挙げているのが「コロナ禍の中での投手の負担軽減」。本当に投手の負担は軽くなるのか? 現役時代にセ、パ両リーグの球団でプレーした投手コーチに尋ねると「投手にはメリットしかない」との答えが返ってきた。
最大のメリットに「味方の攻撃時、次の回に投げる準備に専念できること」を挙げる。
「7番からの攻撃は必ず9番(自身の打席)に回ってくるので、準備ができない覚悟はできている。最悪は6番から始まるとき。8番に回るとネクストバッターズサークルに入らないといけないので、アンダーシャツの着替えやキャッチボールができるか微妙。結局3人で終わり、次の回に先頭打者で出塁して塁に残ったままチェンジになれば、2イニング続けて何も準備ができない」
打席で送りバントのサインが出ることも嫌だったという。「野手出身の監督やコーチは『バントくらいしっかりやれよ』と思っている。見ているファンもそうだろう。でもね…」と続けた。
「送りバントが多い2番打者の場合、走者はたいてい俊足の1番打者。投手の打席では、鈍足でスタートもへたな“8番・捕手”が走者ということが多い。しかもバントがみえみえだと、相手は思い切ったシフトを敷いてくる。球の勢いを殺してうまく転がさないと、成功しないんだよ」
代打を送られることで個人成績にも影響してくる。例に挙げたのが、1980-90年代に巨人の投手陣を支えた斎藤雅樹(通算180勝)、桑田真澄(同173勝)、槙原寛己(同159勝)の“先発三本柱”だ。
「斎藤と桑田は打撃がよかったし、バントもうまかった。槙原は球のスピードや威力は3人の中で一番だけど、打撃もバントも苦手で、代打を出されることが多かった。『DH制があれば、槙原は200勝したんじゃないか』と話していたよ」
私は一人のプロ野球ファンとして、セでの導入に反対だ。投手も打席に立つ本来の形を残してほしいからだが、頭が硬いだけかもしれない。
DH制導入の論議は12月14日の理事会の後、巨人が山口寿一オーナー名による提案文書を公表したことで、もう水面下での議論ではなくなった。それなのに、反対する球団から明確な理由が示されないのがもどかしい。(松尾雅博)
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