出典元:中日スポーツ
◇24日 フィギュアスケート全日本選手権 公式練習(長野市ビッグハット)
大会は25日に男女のショートプログラム(SP)で開幕する。今季初戦で、大会5連覇を目指す宇野昌磨(23)=トヨタ自動車、中京大=はオンライン会見に現れると、開口一番、こう言った。
「楽しかった」
「気持ちも上がって調子のいい練習ができた。でも、練習での調子の良い悪いは、試合本番には関係ない。久々にみんなと一緒に滑ることができて楽しかった」と、久しぶりの試合に挑む高揚感を味わったようだった。
この日の曲かけはフリー「ダンシング・オン・マイ・オウン」。昨季と同じプログラムで、しっかりと滑りこなしてきた完成度の高さが見られた。得点源となる4回転ジャンプでも転倒はなく、武器のフリップ、トーループ、サルコーを次々と成功させるなど、自信あふれる演技だった。
「今季は僕が出ようと思った試合がなくなって、今年が始まらないうちに終わりになっていたという感じ。いまの自分よりも『もっといいものを』という気持ちで練習してきたが、なかなか試合がなかったのでうまく調子が上がらない部分もあった。だから、こうして試合に出ることに感謝とうれしさでいっぱい」
見ている人が「いい試合だった」と思ってもらえるように全力を尽くす。