【GO TO TOKYOパラリンピック】山本恵理「3秒のロマン」バーベルに夢かける パワーリフティング女子参加標準記録まであと2キロ(サンケイスポーツ)

オパシー・アンチバクテリアルハンドジェル

細菌・ウイルス消毒用のハンドジェルです。

・高い殺菌作用を誇る「擦り込み式」

・小さなお子様でも使用が可能

・肌にやさしい潤い成分も配合

出典元:サンケイスポーツ

新型コロナウイルス感染拡大で1年延期となった東京パラリンピック開幕まで、28日で300日。競技の魅力などを紹介する月イチ特集の第31回は、パワーリフティング女子55キロ級の山本恵理(37)=日本財団パラリンピックサポートセンター=に迫る。メンタルトレーナーや通訳などの裏方として、2008年北京大会から3大会連続でパラリンピックを経験。“4度目”は選手として夢の舞台を目指す。(取材構成・武田千怜)

 「笑顔マックス、パワーマックス」がモットーだ。明るくパワフルな性格から「マック」の愛称を持つ山本。豪快な笑い声とたくましい両腕からは力強さがみなぎる。けがにより一度は競技者としての道を断念したが、33歳でバーベルを握り、夢に再挑戦する。

 「パラスポーツは私の人生の中心です。諦めても、諦めても私の中に戻ってきた」

 先天性の二分脊椎症。車いすで生活する山本にとって、パラリンピック出場は9歳で競泳を始めたときからの夢だ。16歳でけがをして、競泳選手は諦めたが「支える立場になろう」と猛勉強を開始。競泳日本代表のメンタルトレーナーとして2008年北京大会に同行するなど、裏方として3大会連続でパラリンピックに関わった。

 “4度目”は選手として-。始まりは16年5月に銀座で行われた東京都主催の体験イベントだった。日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)の職員として事業の立ち上げなどを担う山本は、イベント開催の参考にするために見学へ行き、初めてバーベルと対峙(たいじ)。一般女性の平均は約20キロとされるが、いきなり倍の40キロを持ち上げて周囲を驚かせた。9歳から目標の舞台。「もう一度、夢を追える」。山本の心に火が付いた。

 パワーリフティングの試技はわずか3秒。「3秒のロマン」にすぐに引き込まれた。「3秒のために4年間をかける。トレーニング(の成果)や志が3秒に全て表れる。この世界観が好き」。競技開始から約7カ月、16年12月の全日本選手権で日本記録の50キロをマークした。現在の自己記録は63キロ。東京パラリンピックの参加標準記録(65キロ)まで2キロに迫っている。

 集中力が大切な競技で、メンタルトレーナーの経験が生きる。1カ月に一度、必ず自分と対話する時間をつくり精神を統一する。「もっと練習したい」「トレーニングで負荷をかけたい」「でも休みがほしい」など、付箋に自分の感情を全て書き出し、似たような言葉を集める。自分の考えを見える化することで、「頭の中を整理し、気持ちを切り替えている」。迷いがないからこそ、表情はいつも自信に満ちている。

 今年8月には亜急性甲状腺炎を発症。約2カ月間、練習できない日々が続いたが「ここから状態を上げていく、新たな挑戦が楽しみ」と気持ちはぶれない。“4度目”の夢舞台は選手として立つ-。「意志あるところに道は開ける。絶対に(東京大会に)出場し、女性の強さ、障害者の強さを見てもらいたい」。37歳の挑戦は続く。

【広告】



コメントは受け付けていません。