ハマスタ満員でコロナ対策検証!スパコン『富岳』で飛沫シミュレート、南場オーナー「得られたデータ活用」(サンケイスポーツ)

出典元:サンケイスポーツ

プロ野球DeNAや神奈川県などが15日、横浜スタジアムで開催される今月30日からの阪神3連戦で、新しい感染防止策を講じた上で満員に近い観客を収容し、その効果を調べる技術実証を行うと発表した。大規模イベントは収容人数の50%に制限しており、上限を緩和した際の影響を見極める。来年の東京五輪・パラリンピックを見据えた試み。IT企業が連携し、スーパーコンピューター「富岳」を導入するなど日本の技術を結集した“一大検証”となる。

 横浜スタジアムで“日常”を取り戻すための一歩が踏み出される。30日からのDeNA-阪神3連戦で、観客数の上限を緩和した検証を行うことになった。

 「感染症対策の徹底とスポーツなど文化を守ることの両立は大変難しい課題ですが、まずは一歩踏み出し、得られたデータを活用していくことが今後の大規模イベントの開催に生きてくると考えています」

 DeNA・南場智子球団オーナー(58)が説明した。同オーナーは、神奈川県庁で黒岩祐治知事(66)と会談。同知事も「最先端の技術を結集してモデルを示し、東京五輪の成功に向けた流れをつくりたい」と意欲を示した。

 「3密」回避の対策を講じ、関係者によると初日は収容人数の80%、問題がなければ2日目は90%、3日目は満員(約3万4000人)と上限を緩和する。入場チケットは協力への事前同意を徹底した上で最大35%割引で販売。席種別の割引率は未公表だが、最高1万2300円のチケットなら8000円前後となる計算だ。

 現在、プロ野球をはじめとしたスポーツやコンサートなど大規模イベントは収容人数の50%に制限されている。ただ、コロナ禍の完全な収束が見通せない中で経営に苦しむ企業・業界も多く、社会経済活動の引き上げは急務となっていた。

 これらの状況を受け、前日14日に西村康稔経済再生担当相(58)は記者会見で今回の計画を公表。この日、専門家で構成される新型コロナウイルス感染症対策分科会で実施が了承された。

 人気球団同士の試合で集客が見込めること、来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの会場(ソフトボールは7月24日~、野球は同29日~)になっていることから、政府がハマスタを検証場所に適していると判断したもようだ。既に海外では同様の検証が行われており、政府はデータを集めて「WITHコロナ」時代のガイドライン策定を進め、スポーツ以外にも広げたい考えだ。

 日本の技術を結集する。球団を運営するDeNA、日本電気(NEC)、LINEなどIT大手が連携。世界最高の計算速度を誇るスーパーコンピューター「富岳」も導入し、スタンドでの声援による飛沫(ひまつ)の影響を検証する。

 高精細カメラを球場の通路に7台、外周に3台、スタンドに3台の計13台設置しマスクの着用率などを調査。スマートフォンの位置情報を把握できる「LINE Beacon」で密集しやすいイニング間のトイレや売店の混雑状況をモニタリングする。試合後の駅や繁華街への人の流れも調査。来場者には接触確認アプリ「COCOA」の使用を推奨し、感染者が出た際の対処を迅速に行える態勢を整える。

 「広くデータを公にしてシェアしたい」と南場オーナー。ハマスタが満員になれば、公式戦では昨年のクライマックスシリーズ以来となる。今後の大規模イベント開催に影響を及ぼす一大検証。その行方に注目が集まる。

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