内村 H難度成功も悔し…389日ぶり実戦、五輪金へ“鉄棒スペシャリスト”初陣6位(スポニチアネックス)

出典元:スポニチアネックス

◇体操 全日本シニア選手権(2020年9月22日 群馬・高崎アリーナ)

 種目別の鉄棒に絞って来夏の東京五輪で金メダルを狙う内村航平(31=リンガーハット)が、悔しさとともにリスタートを切った。実戦初投入のH難度「ブレトシュナイダー」は成功したものの、車輪につなげられず14・200点の6位。鉄棒は宮地秀享(25=茗渓ク)が15・366点で制し、男子個人総合は86・998点の萱和磨(23=セントラルスポーツ)、女子個人総合は56・600点で村上茉愛(24=日体ク)が優勝した。

 会見場に姿を見せた内村が、笑いながら第一声を発した。「1種目なんで、疲れてないっすよ」。昨年の全日本シニア以来、389日ぶりの実戦は、同時に鉄棒のスペシャリストとしての初戦。14・200点で6位の演技を振り返ると、表情は引き締まった。

 「悔しい気持ちが8割くらい。あと1割は“どうしてなんだろう”というところと、もう1割は“まあしようがないか”という気持ち」

 実戦初投入のH難度「ブレトシュナイダー」に成功したものの、その後の車輪につなげられず。「落下したのと同等の減点はされているはず」。1割の“どうしてなんだろう”は、会見中も頭から離れなかった。「今日(22日)のミスは今も考えている」とする一方で、「落ちなかったことはまあ良かった」と手応えも口にした。

 1割の“しようがない”は久々の実戦での試合勘の欠如と、鉄棒1種目への対応だ。6種目の個人総合では種目ごとにギアを上げ、ラストの鉄棒でトップギアに入れてきた。「1種目だけだと最初からトップに入れることができないなと感じた。場数を踏んでいけばいけるのかな」。テーマを「実験」に設定した今大会で、貴重なデータを得た。

 深刻な両肩痛を考慮し、2月に鉄棒専念を決断してから約7カ月。演技開始から着地を止めるまで、ちょうど60秒で東京五輪へ再スタートを切った。「頑張っている若い子たちが輝いて見える。自分も負けじと五輪に出場して、昔みたいな輝きを放てるようになりたいと感じた」。スペシャリストに転生したキングには、前進はあっても後退はない。新たな道は、TOKYOにつながっている。 

 ▽ブレトシュナイダー コバチ(バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り懸垂)2回ひねり。2015年にドイツの体操選手、アンドレアス・ブレトシュナイダーから命名された。これを伸身で行うのがI難度の「ミヤチ」。

 ▽東京五輪への道 団体総合の枠は4だが、内村が狙う種目別では出場枠はまだ確定していない。内村が出場しない来年の個人総合W杯シリーズ、アジア選手権で個人の国別出場枠を獲得するのが第一条件。個人枠は最大2で、選考基準も決定していないが、来春からの国内選考会で代表を争う。

 ≪競技もコロナ対策≫新型コロナウイルスの感染拡大後、体操界にとって再始動の大会。感染拡大防止のため、入場時には全員に検温を実施し、観客は最大収容人数の30%(900人)に制限し、大声での応援は自粛を要請した。また、滑り止めの炭酸マグネシウムはこれまで全選手が共有する形だったが、今大会は各所属が用意。競技中や練習中は、各選手が一度使った席を使い続けた。

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