気がつけば40年(18)1986年日米野球 リプケンが山本浩二のアドバイス受け弾丸2連発(スポニチアネックス)

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出典元:スポニチアネックス

【永瀬郷太郎のGOOD LUCK!】記者生活40年を振り返るシリーズ。今回は1986年11月8日の日米野球第6戦(横浜)、カル・リプケン(オリオールズ)が山本浩二のアドバイスを受けて2打席連続ホームランを放った話――。

 試合前の大リーグ打撃練習。ケージ裏で山本浩二さん、田淵幸一さんが並んでいる横で一緒に見させてもらっていた。西武との日本シリーズを終え、現役最後のお務めとして日米野球に出場していた浩二さん。私のすぐ横でリプケンに話しかけた。

 「2年前と打ち方が変わっとる。これじゃ打球に力が伝わらんよ」

 リプケンは1984年、オリオールズ単独チームで来日。最初の5試合は日本シリーズを勝ったばかりの広島と戦った。結果はオ軍の4勝1敗。浩二さんはその3番打者の打撃フォームをよく覚えていた。

 指摘したのは、2年前は体に近かったグリップの位置が体から離れて左脇が空き、バットが寝ていた点。身ぶり手ぶりの説明に「そうか」とうなずいたリプケンは再びケージに入ると鋭いラインドライブを連発した。

 「ワーオ!」

 見ていた全員が驚いた。ワンポイントアドバイスでここまで変わるのか。第3戦から5戦までノーヒットだったリプケン。試合でもその効果を分かりやすく形にした。

 7回に斉藤明夫(大洋)からバックスクリーン左へ、9回には渡辺久信(西武)から左翼席へ2打席連発。いずれも弾丸ライナーをスタンドに突き刺した。実況中継したフジテレビのゲスト解説者、長嶋茂雄さんも「凄い当たりですねえ」と驚いていた。

 「別にホームランを狙ったわけじゃない。僕はラインドライブヒッター。たまたまオーバーフェンスしただけだよ」

 大リーグとは球場の広さが違う。リプケンは2打席連発をクールに振り返ったが、浩二さんのアドバイスについては大きくうなずいた。

 「自分では変わっているつもりはなかったんだけどね。じゃあやってみようということでやってみたんだ」

 よくある社交辞令的なコメントではなかった。2008年12月11日、都内のホテルで開かれた「山本浩二氏の野球殿堂入りを祝う会」で大リーグ通の加藤良三コミッショナーがリプケンからのメッセージを紹介した。

 「1986年の日米野球で打撃の考え方を分かち合ったことは私にとって忘れられない良い思い出です」

 1982年5月30日から1試合も休まず試合に出続けていたリプケンは、1995年にルー・ゲーリッグ(ヤンキース)の2130試合を抜き、1996年には衣笠祥雄(広島)の2215試合を超えた。1998年9月20日まで15年間にわたる2632試合連続出場の大記録を達成。2007年に米国の野球殿堂入りを果たした。

 一足先に殿堂入りしたリプケンから、22年前の日米野球でアドバイスをくれた浩二さんへ感謝の気持ちを込めたメッセージ。その歴史的な現場に居合わせた者として少し鼻が高かった。(特別編集委員)

 ◆永瀬 郷太郎(ながせ・ごうたろう)1955年9月生まれの64歳。岡山市出身。80年スポーツニッポン新聞東京本社入社。82年から野球担当記者を続けている。還暦イヤーから学生時代の仲間とバンドをやっているが、今年はコロナ禍でライブの予定が立っていない。

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