【巨人】菅野智之、138日ぶりファンの前で投球 10日から有観客試合「本当にうれしい」…連載「繋ぐ」(スポーツ報知)

出典元:スポーツ報知

開幕投手を務めた巨人の菅野智之投手(30)はここまで3戦2勝。3日の中日戦(東京D)では1安打に抑えて12球団今季初完封勝利を挙げた。エースが考えていることを自ら記す連載「繋ぐ」(つなぐ)。史上初の無観客公式戦で抱いていた「ファンと共に」の思いなどを明かした。先発が予想される10日のヤクルト戦(ほっと神戸)からは有観客試合。エースが2月23日の楽天オープン戦(那覇)以来、138日ぶりにファンの前で投球する。

【写真】3日、中日戦で今季2勝目を完封で飾った菅野

 プロ野球は開幕から2週間がたちました。大変な状況の中、開催のために尽力してくださった方たちに感謝していますし、野球ができるありがたみをかみしめてプレーしています。

 球団は「WITH FANS」ということで、応援メッセージを球場のビジョンに流したり、いろいろ考えてくれています。ファンの皆さんの熱い思いは届いていますし、僕はそういったものも背負って投げているつもりです。ですから、お客さんがいないという意識はないですし、無観客だからやりづらいとか、気持ちが入らないとかは一切ないですね。テレビなどで応援してくれる人たちに喜んでもらえるように、と自分を奮い立たせています。

 いつもと違う特別なシーズン、開幕戦は忘れられない試合になりました。僕自身、過去2年は開幕投手を任されながら勝てていなくて、今年は球団6000勝にあと1勝。試合後も言いましたが、今までにないプレッシャーがありました。

 阪神の先発はかつて自主トレを一緒にやっていた1歳年下の西勇輝投手。彼もいろんな思いを背負ってマウンドに上がっていたと思います。絶対に勝つんだという強い気持ち、執念を彼の打席からも感じました。試合中は彼との投げ合いを意識する余裕はなかったのですが、チームとして何とか勝つこともできて、いい思い出になりました。

 正直、開幕戦は普段の試合以上に疲れたな、という感覚がありました。次のヤクルト戦は引きずってしまった感じもあって、中盤に粘れなかったのは反省点です。前回の中日戦は完封できたとはいえ四死球3つは多いですし、完璧とは言えません。昨年と違って体調は何も問題なく、まだまだ良くなる感覚もあるので、試合をしながらもっと上を目指していきたいです。

 チームは今、坂本勇人さんを中心に一つになって戦えています。勇人さんは口にはしませんが、コロナから退院後すぐで、体調は万全ではなかったはずです。体にムチ打ちながら先頭に立つキャプテンの姿は選手全員が見ていますし、僕も突き動かされます。日本一への思いが誰よりも強いのが勇人さんですし、最後まで一緒に引っ張っていけるように頑張ります。

 バッテリーとしては、捕手の小林誠司が左尺骨の骨折で離脱しました。誠司の今年にかける思いは感じていましたし、本人が一番悔しいと思います。誠司がいないのはすごく痛いですけど、チームとして成長できるチャンスでもあります。大城や岸田はそういう気持ちを持ってやってほしいですし、僕も彼らと一緒に成長していきたいなと思っています。

 今週末からはお客さんが球場に入れるようになります。いろいろ制限はあると思いますが、一緒に喜びを共有できることはプロ野球選手として本当にうれしいことです。まだ球場に来られない方も多いと思いますが、離れていても思いはつながっています。「ファンと共に」という部分は揺るがないところです。

 120試合とはいえシーズンは長丁場、まだ始まったばかりです。いい時もそうでない時も、みんなで助け合いの精神でやっていければなと思っています。原監督も言っていたように、今年はどんなことがあっても受け止めて前を向くと。僕もその覚悟で戦っていきます。(菅野 智之)

 ◆今季の菅野

 ▼6月19日・阪神戦(東京D)〇3―2 相 手先発・西勇にソロ、適時打を浴びるも107球で7回2失点。球団タイの開幕戦4勝目。チームは通算6000勝。

 ▼6月26日・ヤクルト戦(神宮)〇6―5 5回までは三塁を踏ませなかったが1点リードの6回にヤクルト打線につかまった。102球で6回途中5失点。重信が9回に代打逆転2ラン。

 ▼7月3日・中日戦(東京D)〇5―0 7回1死でビシエドに左中間二塁打を打たれるまで無安打投球。122球で被安打1、11奪三振と圧倒した。12球団一番乗りとなる完封勝利。

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