阪神・矢野監督、大誤算2勝8敗「ちょっと苦しい」 開幕10戦ワーストタイ(サンケイスポーツ)

出典元:サンケイスポーツ

(セ・リーグ、中日5-0阪神、1回戦、中日1勝、30日、ナゴヤD)どこまで極貧やねん! 阪神は中日に5安打零封負け。開幕10試合を2勝8敗とし、1991年以来、球団ワースト記録となった。1試合平均1・9得点では、勝てるはずがない。首位・巨人とは早くも5・5ゲーム差。矢野燿大監督(51)の嘆き節は止まらないが、もうええ加減、どうにかしてくれ!

 ホームが遠いどころか、三塁も踏めなかった。好機を作っても一瞬で終わる。虎ベンチの声は回を追うごとに消えていった。1試合平均1・9得点で勝てるわけがない。打つ手もなくなった矢野監督は意気消沈していた。八方ふさがりの状況に追い込まれた。

 「う~ん、これだけみんな悪いとね。本当にちょっと、苦しい状況ではある。何とか変えたいんだけど、なかなか突破口がみえないんで」

 最大の勝負手は1点を追う七回2死一、二塁だった。好投していた青柳に代打・大山を選択。ベンチでは経験豊富な福留や、柳と昨季8打数5安打の高山もいたが、「(福留と高山には)絶対に左(投手)がくる」と相手の動きを見込んだ。しかし、大山は三ゴロ。助っ人陣も不発だった。四回1死一、二塁ではサンズが三ゴロ併殺。八回1死一塁で糸井も二ゴロ併殺。今季最多の3併殺を頼みの綱が演出し、2度目の零封負けだ。

 開幕10試合で2勝8敗は1991年以来の球団ワースト記録で、29年ぶり3度目の屈辱となった。リードできず、中盤以降に突き放される同じパターン。8敗はすべて2得点以下だ。10試合を消化した時点で19得点は、59年の17得点に次ぐ球団ワースト2番目。チーム打率・201も3番目。“歴史的貧打”の打線は17イニング連続無得点と重症だ。

 「なんとか個人個人で状態を上げるっていうことがないと、やっぱり。打順(の組み方)といってもそんなに。なんかこう、(効果が)あるかなっていうのもあるので」

 打線の組み替えに糸口を探してきた指揮官は今季初めて前の試合と同じオーダーを組んだが、正攻法もむなしい。試合前には打撃不振の近本に約2分間、身ぶり手ぶりで助言。六回先頭で近本は14打席ぶりの安打を放ったがホームが遠かった。

 就任1年目の昨季は3位も、チーム得点はセ・リーグワーストの538(1位は巨人の663)。攻撃に厚みを増すべく、井上打撃コーチの加入など首脳陣を改革。さらにマルテ、サンズ、ボーアと野手助っ人3人制を基本線としたが、大誤算。開幕からひたすら最下位をひた走るとは、誰が想像しただろうか…。

 「つながらないんで、どうやっても。本当に前を向いてやるしかない。それしかいいようがなくて申し訳ないんやけど」

 打開策どころかヒントを探すことすら難しい。首位・巨人と5・5ゲーム差、5位と2ゲーム差も今季最大。危機的状況だ。(安藤理)

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