プロ野球とJリーグが歴史的タッグ…開幕どうなる?「政府が何か言って、ではなく主体的に決める」(スポーツ報知)

出典元:「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設置を発表し、握手するプロ野球の斉藤コミッショナー(左)とサッカーJリーグの村井チェアマン(カメラ・泉 貫太)

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プロ野球とJリーグが歴史的タッグを組んだ。日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は2日、都内で会見を行い、「新型コロナウイルス対策連絡会議」を共同で3日に設立すると発表した。会議には感染症の専門家3人を招いて感染状況や防止策を共有し、公式戦実施の可否について助言を得る。専門家チームは今月中旬に意見書を取りまとめる。公式戦開催時期の判断はプロ野球とJリーグがそれぞれ独自に行うが、異例の協力態勢で“国難”を乗り切る。

 プロ野球とJリーグが、初めて手を取り合った。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、共同で「対策連絡会議」を設置した。NPBの斉藤惇コミッショナー(80)とJリーグの村井満チェアマン(60)が都内で合同会見に出席。1993年のJリーグ発足当時には対立したこともあった両団体のトップは、歴史的なタッグ結成に踏み切った理由を語った。

 斉藤コミッショナー「国難とも言える局面を乗り越えるために、手を携えて異例の協力態勢をとることを決断した。Jリーグと一致結束し、全身全霊を懸けてこの局面を乗り越えていきたい。大切な文化であるスポーツ全体の危機管理強化につながることを望んでいる」

 村井チェアマン「多くのお客さんに支えられている団体が連携していくことは大変、画期的。スポーツには国民の皆さまに夢や希望、活力を与えることができる可能性がある」

 Jリーグからの打診によって発足する会議はNPB13人、Jリーグ13人、感染症の専門家3人で構成する。Jリーグは2月25日の理事会で公式戦延期を決定した際にNPBに連絡。その際に専門家の意見の必要性においてプロ野球側と見解が一致し“合同チーム”結成が加速した。専門家チームには、政府の専門家会議のメンバーで日本感染症学会の舘田一博理事長も名を連ねた。同チームは情報分析、観客対策や選手らの感染防止策のアドバイスのほか、公式戦開催の可否についての助言も行い、3月中旬に意見書を取りまとめる。

 15日までのオープン戦を無観客としたNPBは20日の開幕戦実施を希望し、15日までの公式戦94試合延期を決めたJリーグは18日の再開を目指している。双方の“Xデー”は近いが、公式戦実施の可否判断はそれぞれが独自に判断するという。

 村井チェアマン「大会形式も試合日数も期間も全く違う。価値観や歴史、文化、いろんなものが個々ある。専門家の判断を参考にしながら、個々判断していきたい」

 斉藤コミッショナー「どういう状況になれば国民の賛同を得て野球が開催できるのかをしっかり決めようと。状況が外で変わって、政府が何か言って“じゃあやろうか”ではなく主体的に決めていきたい」

 NPBとJリーグは東日本大震災があった2011年など有事に連絡を取り合ってきたが、公式に協力態勢をとるのは初めてという。収入面を考えれば両競技とも早期の公式戦実施が理想だが、村井チェアマンは「サッカーだけでは私自身の判断が偏る可能性がある」と本音を口にした。日本で屈指の人気スポーツが競技の垣根を越えて連携し、刻一刻と迫る決断の時に備える。

 ◆プロ野球とJリーグ、企業名か地域重視かチーム名巡り対立も

 1993年のJリーグ発足などサッカー人気の盛り上がりに対する野球界の危機感は大きく、92年秋、巨人が長嶋茂雄監督を13年ぶりに招へいする一因にもなった。企業がバックにいる以上、企業名をチーム名に含めるべきとする読売新聞社・渡辺恒雄社長と、「地域重視」を掲げて企業名を外すことを求めるJリーグ・川淵三郎チェアマンが対立した時期もあった。その後、両氏は川淵氏の著書の企画で対談するなどして距離を縮めた。近年では日本サッカー協会と日本プロ野球選手会が子供たちと交流するイベント「夢の教室」で連携するなど関係が深まっている。(肩書は当時)

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