【阪神】藤原オーナー、DH制は「エキサイティングな試合になるのかどうか…」インタビュー前編(スポーツ報知)

出典元:笑顔でインタビューに答える阪神・藤原オーナー

阪神・藤原崇起オーナー(67)が、スポーツ報知の新春インタビューに応じた。2回に分けて掲載する前編では、就任初シーズンの総括や、セ・リーグで議論されているDH制、3軍制についての私見などを明かした。(取材・構成=長田 亨、小松 真也)

 ―一昨年の最下位から3位と躍進。オーナー就任1年目は充実していた。

 「野球に対する面白さが増したような気がします。以前はベンチに近い場所から試合を観戦することが多かったですが、昨年は(球場の)上の方から、俯瞰(ふかん)するようにしました。そうすると、いろんなことが見えてきます。『お客さまもこういうところでエキサイティングになるんだな』と。もちろん、勝つことが一番面白くなる要因ですけどね」

 ―矢野監督も初年度。采配はどう映ったか。

 「昨年は本当に最後まで山があり、谷がありで。そこによく対応されたと思います。采配の中で、臨機応変さを見せてもらいました。これがダメならこう。またダメならもう一つ、これにしよう、と。先発投手をドーンとリリーフに配置転換したり。与えられたチャンスに若い選手が応え、シーズン最後の6連勝にもつながった。決断力が要ることですよ」

 ―ガッツポーズなど前向きなスタイル、明るいチームカラーも新鮮だった。

 「いいですね。戦う人間に、後ろ向きな人間はどこにもいない。若い人を率いていくわけですから。変化を含めて一本、筋を通すことも必要。一本の筋を通す中で、臨機応変というのは必ずある。臨機応変をやれる力、やり抜く力。自分の考えの中でやり通すというのは、リーダーの宿命でもあり、最も意気に感じるところでもある。それをやりきったということですね」

 ―矢野監督も常に巨人を意識してきた。実際に力の差は感じているか。

 「数字的なことでいえば打点。言葉だけなら経験です。タイガースの野手は、一部を除いて20代半ば。ジャイアンツの場合は、修羅場をくぐってきた選手が主力を占めている。昨年は亀井選手が活躍したし、岡本選手がホームランを打つ。坂本選手、丸選手の打点もすごいし、ずぬけていた。それ(経験の差)がプロの1軍、ひのき舞台で大きな力の差となっているんじゃないかと思います」

 ―セ・リーグで今後検討課題に挙がりそうなのがDH制。難しいテーマになる。

 「野球界全体を考えながら、セ・リーグ全体で議論することだと思います。考える視点が『何か』ということ。各チームの状況もあるかもしれませんが、私が考えるには、エキサイティングな試合になるのかどうか…。(メジャーの)ナ・リーグは採用していませんが、ファンの方がどういうふうに野球を楽しまれるか。そこが一番の考える視点ではないでしょうか」

 ―投手交代、代打起用などもセ・リーグならでは。

 「(DHだと)試合に出る選手が固まってしまうのかな。登板する選手が決まったり、野手も守備固めが一人要らなくなります。細部はよくわかりませんが、皆さんが喜んでいただけるゲームになるのか、というのが大事だと思います」

 ―3軍制を採用するチームも増えてきた。

 「個人的な意見ですが、例えば高校を卒業して大学に行くか、社会人に行くかという岐路と同じタイミングで、独立リーグ、プロ野球の3軍という選択肢があるとします。プロ野球の道を選んでもらった際には、我々がしっかりと責任を持って育成します。一方で、大学に行ってからでも遅くないんじゃないか、という考え方もあると思います」

 ―プロに進むためには決して遠回りではない。

 「大学進学も、キャリアとしてのチャンスではないでしょうか。独立リーグは独立リーグで、いろんなシステムを構築されていますから。そう考えると、今すぐ3軍制を敷こうというのは現状、私個人としてはあまり思ったりはしません。育成が重要になっていくことは間違いないですが…」

【後編に続く】

 ◆藤原 崇起(ふじわら・たかおき)1952年2月23日、兵庫県生まれ。67歳。大阪府立大を卒業後、75年に阪神電鉄入社。17年4月から同社代表取締役会長、同年6月から阪急阪神ホールディングス代表取締役を務める。18年12月1日付で球団オーナーに就任した。

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