【横浜M】15年ぶり覇権奪還…ポステコグルー監督、亡き父へ捧げる攻撃的スタイル(スポーツ報知)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

藤井聡太 扇子「大志」
価格:1944円(税込、送料別) (2019/8/21時点)


出典元:ホームゲーム入場者数1000万人達成した日産スタジアムで、優勝を喜ぶ横浜Mイレブン(カメラ・佐々木 清勝)

◆明治安田生命J1リーグ最終節 横浜M3―0F東京(7日・日産ス)

 横浜MはホームでF東京との“優勝決定戦”を3―0で完勝し、15年ぶり4度目のリーグ制覇を達成した。3点差以内の負けでも優勝が決まる中、就任2年目のアンジェ・ポステコグルー監督(54)は攻撃的スタイルを完遂。J1歴代最多動員となった6万3854人と名門復活を祝った。

 初雪が舞った横浜で、“トリコロールの歓喜”が生まれた。15年間待ちに待ったJ1史上最多6万3854人の大歓声と共にベンチから選手が飛び出す。ポステコグルー監督は白い息と雄たけびを上げた。FW仲川は人さし指を天に掲げ、主将のMF喜田拓也は泣いた。3点差以内の負けでも優勝が決まる中、指揮官は「自分たちを信じ抜いた」と守りに入らなかった。前半26分、DFティーラトンはピッチ中央にいた。通常のサイドバック(SB)ならいるはずのない位置から先制弾。自在に動く“偽SB”を志向してきたチームだからこそ生まれた得点でリードすると、2点リードの後半22分にはGK朴一圭がレッドカードで一発退場。数的不利になった後も攻撃の手を緩めず、同32分にはMF遠藤渓太が3点目。逆転優勝を狙ったF東京の望みを絶ち、7連勝締めで頂点に立った。

 17年オフ。当時の古川宏一郎社長は、50人の後任候補から絞った10人と面談。待遇や環境面について質問する候補者が多い中、ポステコグルー監督は一切しなかった。「優勝を目指しますか」。初対面の指揮官は真っ先に覚悟を問い、同社長はチームを託すと決めた。

 就任1年目の昨季は、クラブ伝統の堅守から超攻撃的戦術へとかじを切った反動で低迷。一時は降格圏にも沈み、多くの選手が「末期症状」、「あと1敗したら幹部に監督解任を直訴する」と反発。オフには伊藤翔や山中亮輔らが移籍し、屋台骨の中沢佑二は引退。それでも指揮官は「心配は要らない」と信念を曲げなかった。

 ギリシャ生まれ、オーストラリア育ち。仕事に明け暮れた父・ジムさんとの記憶は、もっぱら週末のサッカー観戦。「このゴール見ろよ、ワクワクするだろ」。攻撃的スタイルが好きだった父が指導の根幹にある。

 18年7月。父はオーストラリアの病院に入院した。病室で見た最後の試合は、同18日の仙台―横浜M戦。8―2の大勝。指揮官が日本から病院に駆け付けると、父は「本当にワクワクした」と珍しく褒めた。そして続けた。「でも、10点取れたろ」。その2日後、亡くなった。もっと攻撃的に―。覚悟を強めた。

 今夏には三好康児と天野純が海外移籍した。それでも、各ポジションに同等の力を持つ選手を置く方針でチーム内競争をもたらし、総合力を高めた。「シンプルに力が上の方が出られる」(広瀬陸斗)、「愚痴を言う選手はいなくなった」(松原健)

 文字通り一致団結してリーグ断トツの68得点(2位は神戸の61)。ボール保持率、スプリント数、走行距離はいずれもリーグ首位。7月、マンチェスターCとの親善試合に1―3で敗れた後、グアルディオラ監督に耳元でささやかれた。「こんなサッカー、どうやってやるんだ」。世界的名将も認める完成度に達した。

 鹿島(8回)に次ぐ4度目のリーグ優勝。喜田は「マリノスファミリー全員の頑張りで優勝できた。本当におめでとうございます」と会場全体で歓喜を分かち合った。満面の笑みでシャーレを掲げた指揮官は、空を見上げた。「父も『息子よ、誇りに思う』と喜んでくれるはず」。そして言った。「来季も止まることなくやり続ける。簡単ではないけど、連覇したいね」。大仕事をやり遂げた名将は、勝負師から父を思う柔和な表情に戻った。(田中 雄己)

 ◆横浜F・マリノス マリノスはスペイン語で「船乗り」の意。1972年に創部した日産自動車サッカー部が前身。92年に日産FC横浜マリノス、96年に横浜マリノスに改称。99年2月に横浜フリューゲルスと合併し、横浜・Fマリノスとなった。リーグ優勝4回、ナビスコ杯優勝1回。クラブカラーは青、赤、白のトリコロール。本拠地は日産スタジアム(7万2370人収容)。

 ◆アンジェ・ポステコグルー 1965年8月27日、ギリシャ生まれ。54歳。5歳でオーストラリアに移住。中学時代にクラブにコーチが不在だったことから12歳で初めて指揮を執る。膝のけがにより27歳で現役引退。銀行勤務の傍らコーチ業にも励み、96年にオーストラリアリーグのサウス・メルボルンで監督業をスタート。U―20オーストラリア代表、メルボルンV、オーストラリア代表などを歴任し、18年から横浜Mで指揮。

 ◆Jリーグ◇ポステコグルー監督を選出 J1の11、12月の月間表彰を発表し、最優秀監督には横浜Mを15年ぶりの優勝に導いたポステコグルー監督を選出した。MVPは5試合5得点のG大阪の宇佐美、ベストゴールは清水のドウグラスが最終節の鳥栖戦で決めた得点となった。

【広告】

奇跡の出会いから生まれた

【出雲抹茶専門店 桃翠園】





コメントは受け付けていません。