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出典元:肩を落とす早大の選手たち。完敗に終わり、2連覇を逃した (撮影・長尾みなみ)
関東大学対抗戦(1日、明大36-7早大、秩父宮)エンジと黒のジャージーの集団は脱帽するしかなかった。
【写真でみる】試合後スタンドに一礼する早大フィフティーン
「完敗です。相手の圧力で釘づけにされてしまった。攻撃しても、堅いディフェンスで前に出られなかった」
早大のSH斎藤主将は、さばさばした表情で敗戦の弁を口にした。
横にボールを動かして攻撃を継続するが、縦に持ち込む突破役が不在だった。1年から活躍する186センチ、98キロの大型CTB中野将伍(4年)がふくらはぎの肉離れ、ルーキーながらレギュラーに定着した相良監督の次男、FL昌彦は早慶戦で腰を痛め、ともに欠場。NO・8丸尾は前日練習で頭をぶつけ、本調子でなかったことが響いた。
相良監督は「選手たちはどこに差があったのか感じている。勝ちたいんだったら、その差を埋めていくしかない」。故障者も21日の準々決勝(花園)から始まる大学選手権で復帰できる見込み。試合後、指揮官は明大の田中監督と「決勝でまたやりましょう」と誓い合った。新たに完成し、6万8000人の大観衆で埋まるラグビーでは初試合の国立競技場が、リベンジの舞台になる。