西武・雄星、157キロ無傷6連勝!メジャー12球団スカウトに見せつけた(サンケイスポーツ)

(セ・パ交流戦、西武2-0阪神、1回戦、西武1勝、1日、メットライフ)日本生命セ・パ交流戦は1日、各地で2カード目の初戦となる6試合が行われた。西武は阪神1回戦(メットライフ)に2-0で勝利。「左肩の機能低下」から復帰し、中27日で先発した菊池雄星投手(26)が、6回3安打無失点で無傷の6勝目を挙げた。米大リーグ12球団のスカウトも見守った注目の復帰戦。自身の持つ国内左腕最速記録へ1キロに迫る157キロの直球に変化球を交え、阪神打線を寄せつけなかった。

 ズバッ!! ズバッ!! うなりを上げる菊池の剛球に、面白いようにバットが空を切った。

 「この1勝は特別。吹っ飛ぶぐらい腕を振って、納得のいく自分のボールが投げられた。今季初めて、心から喜べる勝ち方です」

 頼もしいエースが帰ってきた。「左肩の機能低下」から、中27日での復帰戦。二回は無死二塁から「一番確実にアウトを取れる。前に飛ばさせないのが理想」と狙い、中谷、ロサリオを連続で空振り三振。江越は自身の持つ国内左腕最速まで1キロに迫る157キロの直球で、空振り三振。五回も無死三塁を背負った後に3三振。「ゼロと1では価値が違う」。ピンチを脱するたびに、力強くグラブをたたく。その姿に、レオ党の歓声が虎党のため息をかき消した。

 3月中旬、寝違えて首を痛めた。患部をかばいながら投げるうちに、肩の回復が遅れていった。好調なレオ打線の援護で開幕から5戦5勝を挙げたが、打ち込まれる場面が目立ち、本来の投球には、ほど遠かった。

 離脱前の仙台。あいさつをすると、秋山らに「帰ってくるまで首位でいるから。しっかりと治してこい」と声をかけられた。「悔しさも責任も感じ、何もできない歯がゆさもあった」と振り返る約1カ月のリハビリ。「投げようと思えば投げられたけれど…」。エースとしてチームを離れるのは苦渋の決断だったが、テレビ画面の中で奮闘する仲間の言葉を信じ「中途半端な状態では帰れない」と前を向いた。

 今オフに米大リーグへ移籍するか注目される左腕に対し、バックネット裏には12球団のスカウトが押し寄せた。フィリーズの大慈彌(おおじみ)環太平洋担当部長も「真っすぐ、スライダーの切れがあり、緩急が使えていた。もう心配いらない」と評価した。

 「今までとは違う。次は問題なく中6日、球数も気にせずにいけると思う」と頼もしい言葉を並べた菊池の姿に、「雄星がいないとしんどいでしょ。柱が帰ってきてホッとしています」と、辻監督も明るい笑顔だ。

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