大関栃ノ心誕生!異例の口上で決意「親方の教えを守り、稽古に精進します」(サンケイスポーツ)

日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で7月の名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇栃ノ心(30)の大関昇進を満場一致で決め、「大関栃ノ心」が誕生した。新大関は「親方の教え」との言葉を入れた異例の口上で決意を述べ、師匠の春日野親方(56)=元関脇栃乃和歌=は名古屋場所での優勝争いをノルマに課した。

 午前9時27分、春日野部屋を静寂が包んだ。大関昇進を伝える使者を迎えた栃ノ心の、腹の底からの口上が響き渡った。

 「親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します」

 異例の「親方」という言葉を加えた。昇進伝達式を無事に終え、汗びっしょりになりながら思いを明かした。「自分の気持ちが言いたかった。親方に反対されたけど、どうしても『親方の教え』が入れたくて」。満足感がにじんだ。

 入門したのは18歳の冬。毎朝4時に部屋の前に乱雑に並んでいる自転車を整理し、兄弟子のまわしを干した。言葉も分からず辛かった。しかし、1年で落ち着いた。「本当に親方がゼロから教えてくれました」と感謝した。

 前日29日夕方に口上が決まると、部屋関係者にローマ字で無料通信アプリLINE(ライン)に送ってもらい、何百回も練習した。それでも失敗する夢を見ると、この日は午前3時に起きて、また練習。本番は堂々と口上を述べた。

 出来を聞かれた栃ノ心の隣で、師匠は「最高だよ」とつぶやいた。そして、「常に優勝に絡むような力士にならないと駄目」と気合を入れた。

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