ハマスタは“食スタ” 食べて飲んで…DeNA担当者の「身を肥やす」奮闘記(サンケイスポーツ)

【球界ここだけの話】

 横浜スタジアムのグルメが年々、充実していく。2016年3月の「ベイスターズドッグ」「青星寮カレー」に始まった球団オリジナル飲食メニューはシーズンごとにバリエーションが増え、ファンから多くの支持を得ている。

 16年の横浜スタジアムのTOB(運営会社の株式公開買い付け)をきっかけに、ファンが試合の勝ち負け以外で野球観戦を楽しめるコンテンツの一つとして飲食に力を入れている。担当者は球団の事業本部MD部飲食グループの浦田晃仁氏(32)だ。飲食関係で働いた経験はないが、TOBを契機にスタジアムグルメ担当に指名された。

 「食べることは好きでしたが、まさかプロ野球の球団職員になって飲食の仕事をするとは」と苦笑する。第1のこだわりは、もちろん味だ。「ここでしか食べられない、飲めないというインパクトを重視します」と浦田氏。例えば、ベイスターズドッグは味にこだわったパン、ソーセージだけでなく、山盛りのハラペーニョを加えて独自性を出している。

 企画から商品になるまで「失敗した試作品は山ほどある」と笑う。会議室の机上にズラリと並んだ何十種類の候補を食べて“最終形”を探す。自信作も、球団幹部の「(アイデアが)単純すぎる」の一言でボツになったこともある。各メニューはオフに入った段階で企画を出し、新シーズン開幕に向けて開発するが、そのためには「身を削る」ならぬ「身を肥やす」だ。

 「オフは体重が約10キロ増えます。普段は71、72キロですけど開幕するときは82キロ程度ですね」。お酒も強い方ではないそうだが、球団オリジナルビールの試飲も繰り返し「尿酸値が上がってしまいました」と苦笑いする。

 ただ試行錯誤を繰り返して出来上がった商品の発売直後、開門と同時に店舗前にできた行列を目にすると、それまでの苦労は一瞬で喜びに変わる。

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