出典元:スポーツ報知
◆パ・リーグ 西武3×―2オリックス(4日・ベルーナドーム)
中村の美しい打球が左中間へ吸い込まれていった。オリックスにとっては悲劇だった。今季2度目のサヨナラ負け。5連勝の勢いは完全に止められ、首位・西武に痛恨の3連敗だ。「最後、打たれたわけですから…」と中嶋監督。4連敗となったベルーナでも2勝7敗と分が悪く、4ゲーム差に広げられた。
指揮官は「完全に打つ方だと思いますけどね」と敗因を挙げた。2点を追う5回に安達が同点の2点打。その後、2死満塁で吉田正の中飛が痛かった。主砲は4打数無安打で2三振。今季28三振で昨年の26三振を上回った。
6回1死一、三塁では紅林が二ゴロ併殺打。指揮官は「ここ(勝負所)の一本をどう打つか」と、打線全体に訴えかけた。中5日だった先発・山崎福は6回途中を2失点と粘った。負け投手になったワゲスパックも本来は先発要員。新型コロナ陽性で離脱中の守護神・平野佳の代役を十分に務めている。
前カードではロッテに3連勝。中嶋監督は「プラスで考えたら3勝3敗。マイナスのことを考えていたら意味がない。ホームに帰れるし、ポジティブなことを探していくしかない」と、5日からの日本ハム3連戦(京セラD)へ気持ちを切り替えた。パで最も少ない残り42試合。一戦の重みが増していく。(長田 亨)