出典元:スポーツ報知
6日に開幕する第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)に出場する南北海道代表・札幌大谷は4日、関西入り後、初めての全体練習を兵庫県内で行った。地区大会全試合で1番に座った飯田星哉三塁手(3年)は、センバツに出場した兄に続く甲子園1勝を誓った。北北海道代表・旭川大高も同県内で実戦形式の練習などを行った。
札幌大谷のリードオフマンが、大舞台でも打線をけん引する。関西で初めての全体練習を行い、ノックやフリー打撃で汗を流した飯田。前日の組み合わせ抽選会で初戦(第4日)の相手が二松学舎大付(東東京)に決まり「甲子園なのでどこも勝ち上がってきている。どこと当たっても自分たちの野球をするだけ」と決意を新たにした。
船尾隆広監督(51)から高い出塁率を評価され、夏からトップバッターで起用されている。南北海道大会では2回戦の北海戦で4安打を放つと、最速151キロのプロ注目右腕・斉藤優汰(苫小牧中央3年)と対峙(たいじ)した準決勝では猛打賞。札幌地区から全6試合で1番を務め、打率5割をマークした。全国の好投手と対戦する甲子園では、1番打者の出塁率がより重要になり「四死球でもなんでもいいので、出塁してチャンスをつくりたい」と意気込んだ。
兄・柊哉さん(札幌大谷大3年)も同校OB。正捕手として19年センバツに出場し、甲子園初勝利を手にした。北海道の実家を離れる際には、兄から「全力で楽しんでこい」と言葉をかけられたと言い、「甲子園に応援に来てくれる。出塁率を武器としているので、いかに塁に出れるかを見てほしい」。兄に続き、聖地1勝を手にしてみせる。(島山 知房)
旭川大高の切り込み隊長・近藤伶音外野手(3年)が盗塁宣言だ。50メートル6秒5の俊足が持ち味。初戦(第5日)で対戦する大阪桐蔭の松尾汐恩(3年)はドラフト候補に名前が挙がる強肩捕手だが「チャレンジしていきたい」と果敢に次の塁を奪いにいくつもりだ。関西入り後には、09年夏の甲子園に出場し、アパレルブランドを立ち上げたOBから記念シャツが届いた。近藤は「応援してくれていると実感する。自分たちの野球をしたい」と力を込めた。