出典元:スポーツ報知
三重支部の宇恵有香(25)は、養成所で129期女子トップの成績を残した注目のホープだ。6月28日には初勝利を挙げ、勢いは上昇中。あどけないルックスとは裏腹に、社会人を経てレーサーになったオールドルーキーでもある。そんな宇恵にこれまでの振り返りと、今後の目標を聞いた。(構成・角田 晨)
―初勝利おめでとうございます
「ありがとうございます! まだ実感がないんですけど…。本当にうれしかったです」
―時間かかったなって感じはしますか?
「うーん…。結構今まで展開があったのに勝てないレースが多かったんですよね。だから、やっと取れたなって感じはあります」
―養成所では女子勝率1位(5・73)でしたが、実際にプロになってみていかがですか?
「やっぱりレースの展開とか全然違うので難しいですね。養成所の成績は関係ないと思うので、早くプロとして結果を残したいです」
―もともと会社員として働いてたんですよね?
「そうです。高校を卒業してから2社で5年ほど働いていました。2社目の本田技研では、エンジンの鋳造や積み下ろしのオペレーターをやっていたんです。たまたま津でボートを見る機会があって、私も乗ってみたいなって思ったのがレーサーになったキッカケです」
―試験は何回受けたんですか?
「2回目で合格しました。1回目が終わった後、かなりトレーニングしたんですけど、でも全然手応えなくて…。奇跡ですね(笑い)」
―もともと運動とかしていたんですか?
「それが全くなんですよ。部活とかも特にやっていなかったし。もう体動かすの何年ぶりだって感じで。だから大変でした」
―三重支部所属になっていかがですか?
「本当に先輩が面倒を見てくださって家族みたいな支部です。豊田健士郎(115期)さんにお世話になっているんですけど、他の先輩方もみんな優しくしてくれます」
―期待に応えられるレーサーになりたいですね。最後に目標を教えてください
「SGに出ることです! ちょっとまだまだ先は長いですけど、レーサーになった以上は最高の舞台で戦ってみたいなと思いますね。そのためにもっともっと練習してうまくなりたいです。ありがとうございました!」
◆宇恵 有香(うえ・ゆうか)1997年1月8日生まれ、25歳。三重県松阪市出身。21年11月に129期として津でデビュー。今年6月28日に江戸川で初勝利を挙げる。趣味は「コロナ前は旅行によく行ってたんですけどねえ…。最近はゴルフを始めようかなと思ってます。まだ全然初心者なんですけど、休みの日は練習に行ったりしてますね」