結城真一郎さん「時代の最も先端を切り取る」20分 最新作「#真相をお話しします」(スポーツ報知)

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出典元:スポーツ報知

2019年にデビューしたミステリー界の新星、結城真一郎さん(31)の最新作「#真相をお話しします」(新潮社、1705円)は、YouTuberやマッチングアプリなど、まさに今を舞台とした5つの短編ミステリーを集録。6月30日に刊行され、発売からわずか20日間で発行部数6万部を突破した。結城さんは「今の時代の最も先端を切り取りたい」と話す。(瀬戸 花音)

 約20分。この本に描かれた短編ひとつを読み切るのに必要な時間であり、人気YouTuberの動画約1本分の時間である。「若い人が本を手に取る動機は何でもいい。YouTube1本見る時間をかければ、(短編)ひとつは読めるということで、その時間に割り込んでいって、世界に踏み込んでもらう経験を一人でも多くしてくれれば。そのうちの何人かが『本おもろいやん』と思ってくれればそれで成功かな」

 「ミステリー」と聞いて、本をあまり読まない若者たちは何を思い浮かべるだろうか。探偵? 刑事? 密室殺人? この本にそれらは出てこない。出てくるのは、マッチングアプリで出会った男女や、リモート飲みをする男たち、YouTuber…。「今の時代の最も先端を切り取りたい」と話す作者が描くのは、自分たちのいる世界と地続きの「リアル」で「新しい」ミステリーだ。

 根源には「新しい動機」の出現がある。着目したのは、再生回数アップのために迷惑行為を繰り返す「迷惑系YouTuber」と呼ばれる人たちの存在だ。「今、自分たちの周りに当たり前のようにあるけど、10年前、15年前にはなかったもの。その裏側に潜んでいる従来の常識では考えられない心理状態や行動原理が動機になるのではと」

 結城さん自身は、人一倍本を「おもろい」と思っている。中学の頃には小説家になる夢を描いていたが、その思いに火が付いたのは大学3年生の時。同じ学部の同級生が作家デビューを果たしたと、友人から聞いた。「学食にいるときにさらっと言われて、みんな『へー』って言ってたんですけど、自分だけがく然として。悔しさを一人かみ締めた。それがなかったらまだデビューしてなかったかもしれないです」

 現在は会社員としても働きながら、休日に執筆を続けている。「宮部みゆきさんとか伊坂幸太郎さん、東野圭吾さんみたいに知られてて、彼らぐらい作品が愛される人になりたい。果てしなく遠い夢ですけど」。ミステリー界の新星が時代の先頭集団へ。風を切って走る。

 ◆結城 真一郎(ゆうき・しんいちろう)1991年、神奈川県生まれ。31歳。東大法学部卒。18年、「名もなき星の哀歌」で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、19年に同作でデビュー。21年、「#拡散希望」(「小説新潮」掲載)で第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。同年、3冊目の長編作品である「救国ゲーム」を刊行し、第22回本格ミステリ大賞の候補作に選出される。

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