出典元:スポーツ報知
◆パ・リーグ 楽天3―0日本ハム(21日・秋田)
日本ハムは今季12度目の完封負けで4連敗。火曜日に限れば8連敗で、借金は今季ワーストの15に膨らんだ。
ふるさと秋田での“凱旋登板”だった日本ハム・吉田が、5回途中2失点で無念の黒星。新庄監督からハードルとして設定されていた5回をクリアできなかった右腕は「あと2つアウトを取りたかったけど、声援のおかげで体力以上のものが出せました」と、悔しさと満足感の入り交じった表情を浮かべた。
3回4失点だった5日の阪神戦(甲子園)以来の先発。ビッグボスからは「先発のラストチャンス。5回を投げられれば次もある」と背中を押されて再挑戦のマウンドに立った。こまちスタジアムでの登板は金足農3年だった18年夏の秋田大会決勝以来、4年ぶり。満員のスタンドからの大拍手に応えるように、立ち上がりからテンポよくアウトを重ねた。初回2死から浅村に安打を許したものの、その後は4回まで無安打。しかし、両軍無得点で迎えた5回1死二、三塁で、太田に高めに浮いた直球を中前に運ばれ2失点。新庄監督が交代を告げると、スタジアムは大きなため息に包まれた。
つかみ取れなかったあと2つのアウトに、吉田は「最後の最後に甘いところにいってしまい、粘りきれなかった」と肩を落としたが、試合後の指揮官からは「打てそうで打てない。いい感じだった。次も先発として考えている」と合格点をもらえた。次回登板へ「(相手先発の)則本さんは、球数が多くてもピンチを切り抜ける。自分もそういうしっかりした先発投手になりたい」と気合を入れ直していた。(星野 和明)
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