韓国KBL挑戦の中村太地が海を渡って得たもの(月刊バスケットボール)

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出典元:月刊バスケットボール

日本のバスケットボール界においても年々、海外に挑戦する選手が増えてきている。2020-21シーズンより原州DBプロミの一員として、韓国のKBLに挑戦している中村太地もその一人だ。言葉の壁やバスケットの文化の違いなど、さまざまな変化の中で揉まれた2シーズン。そんなKBL挑戦を中村に振り返ってもらった。

<写真>中村太地のKBL挑戦

ーまずはKBLでの2シーズンを終えた率直な感想を教えてください。
「僕自身、海外でプレーするのは初めてだったので、『簡単じゃないな』というのが率直な感想です。もちろん、言葉も違えば、バスケットの文化も国の文化も違うので、全てが初めての経験でした。その環境に適応するのにも時間がかかりましたし、日本人が海外に行けば、その国では外国人という扱いになります。KBLではアジア枠があったとしても、やはり国内選手の方が優先されるところがあるので、それを受け入れる難しさもあります」

ー中村選手は法政大在学中からからさまざまなクラブで特別指定選手として活躍してきました。その経験を踏まえると、日本に残ればある程度の役割が保証されていたようにも感じます。そんな中で韓国に渡った理由は何でしたか?
「原州DBプロミのイ・サンボム監督の存在が大きかったです。イ監督は僕が福岡大附大濠高の3年時にインストラクターとしてチームに携わっていただき、そこで1年間だけ指導を受けました。その期間にイ監督の、韓国のバスケットを教わり、僕自身もポイントガードとして育てていただきました。
 ただ、そこでやっていたのは高校生のレベルのバスケットだったので、イ監督のプロレベルの指導を受けたいと思っていたんです。サンボム監督も僕が法政大でプレーしているときも気にかけてくれていて、タイミングが合えば韓国に行って練習に参加することもありました。それで、大学を卒業するタイミングでKBLにアジア枠ができることが決まり、『これは行くしかない』と思い、韓国でのプレーを選びました」

ー結果として、KBLでプレーした史上初の日本選手になりましたね。
「そうですね。そこまで“初”というのを強く意識することはないのですが、人がやってないことをやるのは好きですね。チャンスが目の前に転がっているのに飛び込まないのはもったいないというか、そこに飛び込んでこその中村太地だと思うので」

ーKBL挑戦1年目の昨季は先発出場17試合を含む34試合に出場し、ゲームMVPを受賞する試合もあれば、エントリー外となる時期もありました。それを踏まえて今季はどんな準備をして臨みましたか?
「昨季は新型コロナウイルスの影響もあって、ビザがなかなか発行されなかったりとチームへの合流がかなり遅れてしまい、オフでしっかりと準備してシーズンに臨むことができませんでした。そのため、チームがオフにどんな練習をしているのかなども知りませんでした。ただ、今季はそこまで合流が遅れることなくシーズンへの準備に取り組むことができたので、オフの期間からシーズンの終わりまでフルに活動できた点はプラスに働きました。韓国のバスケットをより深く学ぶという面で、しっかりと準備ができたと思います」

ーメンタル面、技術面の両方で韓国のバスケットスタイルに適応できてきたのですね。
「そうですね。メンタル面では監督からいつも『お前はもうおなかがいっぱいになっている。もっと飢えていないといけない。コートでも誠実さを示さなければいけない』と言われています。昨季はその意味があまり分からなかったのですが、今季はだんだんとそういう言葉の意味が理解できるようになってきたと思います。
 技術面では、韓国のバスケットはすごくアップテンポで、フロントコートに運ぶまでがとにかく速いんです。まずは簡単なレイアップを狙っていくという感じで、10チームあればその全てが同じ戦法を取ってくるんです。日本よりも一つのプレーを決定する速度が早い。体力的にも戦術的にもそこが1番適応するのに時間がかかった部分です」

ーよく、Bリーグの外国籍選手が「日本のバスケットはペースが速い」と言うのですが、中村選手からすると、韓国はそれ以上ということでしょうか?
「感覚的にはBリーグの倍くらい速いような気がします。ハーフコートバスケットでも日本と比べるとコールによるセットプレーは少なくて、とにかくガードがハンドオフでボールをもらって、ディナイされたら次の動き…というのを繰り返していく感じです。決められたオフェンスをやるというよりも、コートにいる5人のコンビネーションを重視しているように感じますね。韓国の人はちょっとせっかちなところがあるので(笑)、とにかく早く決断するというか。そういう文化がバスケットにも表れているのかなと思います」

ーそうなると体力的にも最初はキツかったのではありませんか?
「活動量が格段に多いので、その中で競争を勝ち抜いている選手はものすごい運動量があると思います。僕は昨季、体重が減ってパフォーマンスが落ちてしまった時期もあったのですが、それには慣れもあると思うんです。今季は徐々に次の動きの予測ができるようになってきたのですが、体力面はもちろんですが、動きに対応するための時間も必要だと思います」

ーKBLのフィジカルなバスケットにも慣れてきましたか?
「昨季は体の面で当たり負けしているのをすごく感じたのですが、オフにトレーニングに励んだこともあって、今季は当たり負けしている感覚が昨季ほどはなかったです。ただ、そもそものサイズ差はありますね。日本のガードは小柄でスピードを使ってスルスル抜けていくイメージがありますが、韓国のガードは180cm以上あってフィジカルな選手が多いです。フォワードにしても2mありながらハンドリングがうまくてジャンプ力もある。2mなのに180~190cmくらいの選手かのような動きができる選手との対戦は、日本ではなかなか体験できないことだと思います」

ースタッツを見ると昨季の平均15分49秒、4.9得点、1.9リバウンド、1.9アシストからダウン(10分24秒、2.5得点、1.2リバウンド、1.0アシスト)してしまいました。出場時間については20分以上出る試合もあれば5分未満の試合もあったりと不安定な中で、活躍する道を見付けられた感覚はありますか?
「スタッツ的には落ちてしまっていますが、自分がこれからどう進んでいくのかを見定めるという意味では良い経験ができたと思います。昨季は自分がそれまで積み上げてきたものだけをコートで表現しているような感じだったのですが、今季は自分自身のスタイルの脱却というか、そういうテーマを掲げて、もっともっと攻撃的にならなければいけないと思ってプレーしていました。
 中でも、韓国でのミッドレンジゲームの重要性を昨季を通じて学びました。もちろん、ゴール下と3Pを狙うのが第一なのですが、韓国特有のディフェンスのローテーションに対応するにはその2か所からの得点だけでなく、ミッドレンジでいかに得点できるかが重要です。実際に韓国のトップ選手はミッドレンジでの武器を持っている選手が多いんですよね。そういったこともあって、これまではあまり打たなかったドリブルからのプルアップシュートを練習してきました。もちろん、できる試合もあればそうでない試合もあるのですが、個人的にはかなり変われたんじゃないかと思います」

ープレー面もそうでない面も含めて、韓国挑戦で最も苦労したのはどういった部分でしたか?
「やっぱり、文化と言葉の違いですね。言葉については独学でやっていた部分もありますし、分からないことがあればすぐに通訳の方に聞いていました。おかげさまでバスケット用語はほぼ聞き取れるようになりましたし、少しずつ自分から発言することもできるようになりました」

ーKBLではNBAのシーズンのように平日・休日問わず試合が組み込まれています。コンディション管理も苦労したのではないですか?
「シーズン中の移動は基本的に全てバスですが、遠いところで片道3時間半くらいかかるんです。例えば19時開始のゲームだとしたら、試合がだいたい21時に終わりますよね。そこから3時間半の移動があるので、家に着くのが夜中の1時過ぎなんてときもあります。アウェーの連戦は年に数回で、基本的にはホーム、アウェー、ホーム…といったスケジュールにはなっていますが、アウェー3連戦が全て中1日ということもあったり。そういう部分は今でも大変です(笑)」

ーそれはハードですね…。シーズン中のオフはどれくらいあるものですか?
「ほぼないですね(笑)。1か月オフがないこともあります。主力の選手は試合の次の日は軽めのメニューで終わったりはしますが、若手選手やベンチの選手は試合の翌日でもガッツリ練習があるので、そこでみっちり鍛えられています(笑)。シーズン前は平日5日練習をして、土日は休み。シーズンに入ってからは代表活動の期間がオフになって、あとは試合間が中4日あれば1日は休みがもらえるという感じです。中3日だと全部練習です(笑)」

ーそうなると息つく時間もほぼないですよね。中村選手はどうやってリフレッシュしていましたか?
「自分の時間は本当に少なかったので、もう、メンタルですよね(笑)。僕は毎日湯船に浸かることなどの小さな楽しみを見付けて過ごしていました。あとは日本語の字幕を付けて韓国ドラマを見たり、日本食や韓国料理を食べに行ったり。でも、日本食を求めて行ったのに韓国風にアレンジされていて、がっくりすることもありました(笑)。あと、オフの日にはカレーライスやうどんを食べたりと、休日の食事はマストで日本食でしたね」

ー2022-23シーズンはBリーグでプレーするとのことですが、その理由を教えてください。
「コロナ禍によって、この2年は日本代表活動のために日本と韓国を往復することもできませんでした。僕自身、オリンピックに出たい、日本代表で活躍したいという思いがあるので、何とかそこに食い込んでいけるように韓国で2年間学んだことを日本で表現したいなと思って決めました。コートの中で暴れ回りたいと思っているので、全てのプレーに注目してほしいです」

ーーそれ以降はまた海外挑戦を視野に入れているのでしょうか?
「もちろん、チャンスがあればまた海外でプレーしたいと思っています。海外でプレーすることで人間としてより大きく成長できるような気がしますし、今はそれを実感できています。海外にいることで、より強いハングリー精神を培えるのではないかとも思いますね」

ー最後に、KBL挑戦での一番の学びは何でしたか?
「バスケットに対する打ち込み方、バスケットにのめり込んで試合に負けたら悔しくて眠れないくらいにならなければいけない、という気持ちの部分を学べました。僕自身、このチームにいる中で眠れない日もありましたし、負けがどれだけ恥ずかしいことであるかも学びました。そういうメンタル面での準備というのが一番の学びですね。韓国挑戦はここで一区切りになるので、日本に帰国したらお寿司を食べたり温泉に入ったりして自分の体を労ってから、次の挑戦に向けて準備していきたいと思います!」

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