「安間志織はワールドクラス」 独女子バスケ・優勝のアイスフォーゲル、ハラルド・ヤンソンHC独占インタビュー(1)(月刊バスケットボール)

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出典元:月刊バスケットボール

安間志織を獲得し、ドイツの女子プロバスケットボールリーグ、ブンデスリーガの2021-22シーズンでチャンピオンシップを獲得したアイスフォーゲルUSCフライブルクのハロルド・ヤンソンHCが、5月3日に月バスドットコムの独占インタビューに応じた。当日はクラブとして初のリーグ制覇、フライブルクの町としては1907年にサッカーで成し遂げて以来のドイツにおける王座獲得を祝うレセプションパーティーも予定されていたタイミングだったが、ヤンソンHCはゆっくり時間を取って安間の大活躍とアイスフォーゲルの今シーズンを振り返ってくれた。

安間志織 ミニバスからWリーグ プレーオフMVPまで

―チーム初のチャンピオンシップを獲得した後の、率直な感想はどんなものですか?
「素晴らしい気持ちです。チームで勝ち取った大きな大きな成功でしたから。チームというのは、スタッフ全員を含めてという意味です。コロナが広まったシーズンで、プレーヤーとコーチだけでは成功できませんでした。
 私はファイナルの第3戦と第4戦を欠場しなければなりませんでした。第3戦前のビデオセッションを行った翌日、コロナ陽性判定となってしまったのです。第3戦の準備は終えていましたが、第4戦まで中一日しかなく、ビデオでのコーチングをうまくやらなければいけない状況でした。しかし主だったところはすでに終えることができていたんです」

―今回はご自身にとって初めてのタイトルでしたか?
「成人のレベルでは初めてですね。ユースでコーチをしていたときにはチャンピオンシップを獲得したことがありました。また、2013年にドイツカップを獲得していますが、そのときはコーチではなくGMの立場でした。2011年にはファイナルに進出して、最優秀コーチ賞を受賞しましたよ」

―リーグタイトルという意味では、フライブルクの町にとって初めてということですね。
「そうです」

―ファイナルで戦ったラインラント・ライオンズには、レギュラーシーズンで2度負けていましたが、ファイナルではまったく違う戦いぶりでした。なぜそれが可能だったのでしょうか?

「理由は2つありますが、最も大きかったのはプレーヤーたちのコンディションです。ウチのチームは非常に良い状態にありました。コンディショニングの実践とワークアウトをプレーオフでもファイナルまで続けていました。我々は若く、健康状態も良かったのです。
 私たちが練習で5対5をできない状態だったのはシーズン中5回だけでした。健康な状態のプレーヤーがほとんどいつでも10人いたんですね。ファイナルに入ったら試合と休みが1日ごとの交互の日程ですから、これが有利に働くだろうと思っていました。回復に費やす時間が短いですからね。
 相手には35歳、36歳のプレーヤーがいて、年齢的にウチよりも高いことも分かっていました。その上コンディションが良かったので、毎試合でアドバンテージがあると分かっていた、というのが一つ目の理由です。
 もう一つの理由はこうです。相手は非常に良くウチに対応してきて、相手のオフェンスがこちらのディフェンスに良く反応していたんですね。それでこちらも反応するわけです。するとあちらも反応し、またこちらも反応してということになりました。その流れの中で最終的に、第3戦と第4戦では個々のスカウティングレポートが生きてきました。ジョイス・クセイン-スミス(ライオンズのポイントガードで、フランス出身の33歳のベテラン)をどう守るか? ロミー・ベーア(ドイツ代表歴もある身長187cmのフォワード)をどう守るか? 試合を重ねるごとにスカウティングレポートの質が上がっていったのです」

 ヤンソンHCの感じている手応えは、数字としても表れている。ファイナルで戦った4試合で、アイスフォーゲルは黒星を喫した初戦で59得点に終わったが、以降その数字は70点、78点、そして最後には95点と上昇した。逆にディフェンスでは初戦の69点から第2戦は66点、第3戦72点、最終戦が65点。自チームの得点が多くなっても相手に許す失点はほとんど増えず、点差が試合のたびに大きくなっていっていた。
 安間個人も、ファイナルでの4試合では得点が初戦から13-18-16-18、アシストが3-5-4-9という流れで、チームの得点傾向と似た動きをしていた。主にディフェンスでクセイン-スミスを担当し、オフェンスではアメリカ生まれでNCAAディビジョンIのウィスコンシン大出身のビッグガード、テイラー・ウルツとマッチアップしていたが、ヨーロッパで生き抜いてきた両ベテランにマッチアップして平均17.2得点、5.1リバウンド、6.8アシスト、1.9スティールと攻守で堂々たるパフォーマンスを見せている。

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